この記事では、「あんちょこ」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「あんちょこ」という言葉の意味
「安直(あんちょく)」という語を語源とする「あんちょこ」という言葉は、「あんちょく」が音変化したことにより「あんちょこ」という語に転じ、問題などについて自分でしっかりと調べずに、容易に解答を得ようとする意味合いを「安直」と表現したことから「あんちょこ」という言葉が成り立ちました。
昭和期から使われ始めたこの「あんちょこ」という言葉は、現在ではあまり使われていない死語と言っても過言ではない文言になります。
「あんちょこ」という言葉の1つ目の意味は、「自分で作った専用の参考書」です。
2つ目は「見ながら解答するための虎の巻」などという意味合いで使われています。
「あんちょこ」の類語や言い換え
「あんちょこ」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『カンニングペーパー』
略した言葉では「カンペ」と表記し、テストや試験などで不正に利用するための回答が書かれたメモや紙片などを表す言葉で、「カンニング用の紙」や「不正をするために用意したメモ書き」などと言う意味合いで使われています。
・『虎の巻(とらのまき)』
元々は「兵法の秘伝を記した巻物」や「芸道などの秘事を記した書」などを表し、転じて「教科書に載っている問題の解答などが書いてある参考書」などという意味合いで用いられる表現になります。
・『ハウツー本』
「〇〇のやり方」や「〇〇の方法」などを表す英語表現の「how-to」と「書物」や「手本」などを意味する「本」という語を組み合わせた「ハウツー本」という言葉は、「手引き書」や「案内書」などの意味合いで用いられる文言です。
・『自分専用マニュアル』
文字どおり「自分だけの」「教科書」などという意味合いで使われる言葉で、主に自分だけが利用する手作りの解説書や手引書などを示す意味合いで用いられる表現になります。
「あんちょこ」の類義語
「あんちょこ」の類義語は以下の通りになります。
・『不正用のメモ帳』
「あらかじめ回答が書かれている紙片」や「カンニングのためのメモ書き」などを表す言葉で、試験などの際にふところやポケットに隠し持っておく、すでに答えが記してあるメモ紙などを指して用いられる言葉です。
・『手引書(てびきしょ)』
特定の事柄に対する簡単な案内や、手ほどきなどを記した書物を指し、「初心者や入門者のための手順や方法などを記したガイドブック」を意味する言葉になります。
・『バイブル』
「聖書(せいしょ)」を意味する英単語「bible」を由来とする言葉で、「特定の分野で権威がある書物」や「人生の指針を示す座右の書や愛読書」などを指して用いられる表現です。
・『トリセツ』
「取扱説明書」の略語として使われている言葉で、「マニュアル」や「ユーザーガイド」などという言葉と置き換えることができます。
まとめ
今回は「あんちょこ」という言葉について紹介しました。
「あんちょこ」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。