この記事では、「おもてなし」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「おもてなし」という言葉の意味
「お客への対応のしかた」を表す「もてなし」という語に丁寧な意味の接頭辞「お」を付けた「おもてなし」という言葉は、「物を持って成し遂げる」という意味合いから「相手に敬意を持って接し満足してもらう」などと言う意味に転じました。
また一方では、「おもてなし」は「表裏なし」を表し、そこから「裏表のない心でお客をお迎えする」などと言う意味合いで用いられるようになっています。
「おもてなし」という言葉の1つ目の意味は、「客人に対する心のこもった待遇」です。
2つ目は「対価を求めない心でもてなす」さまを表す意味合いで使われています。
「おもてなし」の類語や言い換え
「おもてなし」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『接待(せったい)』
「お客をもてなす」さまや「食事やお酒などを出してふるまう」様子などを表し、ビジネスシーンにおいては得意先や取引先などに対する宴会や懇親会(こんしんかい)などを指して用いられる表現です。
・『招宴(しょうえん)』
多くの人を招待して催す宴会を指して使われる言葉で、「沢山の人が集うパーティ」や「多くの人が招かれる会合」などを表す文言です。
・『心づくし』
相手のために心をこめて何かをする際に用いられる表現で、「真心を込めて何かを行う」さまや「心からの気持ちを表す」様子などを示す文言になります。
・『親睦会(しんぼくかい)』
関係している人たちが集まって、さらに交流を深めるために行う会合を表し、「仲間同士が集まって催す会」や「参加者同士の親交を深めるための催し」などを示す表現になります。
「おもてなし」の類義語
「おもてなし」の類義語は以下の通りになります。
・『礼遇(れいぐう)』
「礼を尽くして厚くもてなす」さまや「手厚く待遇する」様子などを表しますが、同じ読み仮名の「冷遇」という言葉は「冷淡な態度であしらう」というまったく逆の意味合いになりますので、混同しないように注意する必要があります。
・『御馳走(ごちそう)』
客人などに食事やお酒などをふるまって心からもてなす際に用いられる表現で、「豪華な食事」や「心を込めて食事などをふるまう」さまなどを表す際に用いられる言葉です。
・『ホスピタリティ』
「歓待(かんたい)」や「もてなす心」などを表す英単語「hospitarity」を由来とする言葉で、日本語の意味でも「手厚いもてなし」や「思いやり」などを表しています。
・『レセプション』
「受理」や「歓迎」などを表す英単語「reception」から派生した言葉で、「歓迎会」や「お客をもてなすための公式な宴会」などを表す文言になります。
まとめ
今回は「おもてなし」という言葉について紹介しました。
「おもてなし」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。
