この記事では、「なるほど」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「なるほど」という言葉の意味
漢字では「成る程」と表記する「なるほど」という言葉は、「実現する」という意の「成る」と、「程度」を表す「程」を組み合わせて、元々は「できる限り」という意味合いで用いられていました。
そこから「なるべく」や「なるたけ」などと言う意味に転じて、最終的には現在使われているような、相手の言うことを肯定している文言として使用されるようになりましたが、目上の人や取引先などに対して使用するのは若干失礼な印象を与えるので注意が必要になります。
「なるほど」という言葉の1つ目の意味は、「たしかに理解しました」です。
2つ目は「自分も同意見です」や「そのとおりです」などを示す意味合いで使われています。
「なるほど」の類語や言い換え
「なるほど」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『道理(どうり)で』
物事や事象などが起こる道理を理解して納得する様子を表し、「確かにそうだ」や「なるべくしてなる」さまなどを表す文言になります。
・『やはり』
「予測したとおりになる」さまや「前の状態や状況などと変わらない」様子などを表す言葉で、漢字では「矢張り」と表記します。
・『いかにも』
漢字では「如何にも」と表記し、「そのとおり」や「実に」などを表す言葉で、相手の考えや指摘などに対して、強く肯定する意味合いで用いられる表現になります。
・『仰る通り』
ビジネスシーンなどで多用されており、目上の人や取引先などに対して同意を示したいときに用いられる言葉で、「もちろんその通りです」や「言っていることに全面的に同意します」などを示す文言です。
「なるほど」の類義語
「なるほど」の類義語は以下の通りになります。
・『承知しました』
目上の人や取引先などが言わんとしていることを理解したことを丁寧に表現する言葉で、「すべて理解しました」や「承りました」などを示す文言になります。
・『かしこまりました』
納得したことや理解したことなどを意味する「わかりました」の謙譲語表現で、「承諾(しょうだく)しました」や「了承(りょうしょう)しました」などという意味合いで用いられる言葉です。
・『左様でございますか』
相手の発言に対して丁寧に同意する意を表し、「おっしゃっていることの意味を理解しました」や「発言された内容に賛成します」などという意味合いで使われています。
・『ごもっともです』
相手の言い分に対してつじつまがあっていることを丁寧に示す言葉で、「その通りです」や「当然のことと思います」などを表す表現になります。
まとめ
今回は「なるほど」という言葉について紹介しました。
「なるほど」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。