「被る」とは?言い換えを徹底解釈

「被る」とは?言い換え

この記事では、「被る」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。

「被る」という言葉の意味

左側に位置する「衣服のえりもと」と、右側にある「獣の皮を手ではぎとる」象形から成り立つ「被」という語は、「毛皮のように身体全体を覆う着物」の形から転じて「着る」という意味合いで使われるようになりました。

頭や顔などにそれらを覆うものを載せる意を表す「被る(かぶる)」という言葉は、その他にも本来は受けなくてよかった物事などを引き受けたりする際にも用いられています。

「被る」という言葉の1つ目の意味は、「隠れるように頭からおおう」です。

2つ目は「こうむる」という振り仮名を使って「災いなどを身に受ける」などという意味合いで使われています。

「被る」の類語や言い換え

「被る」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。

・『覆う(おおう)』
「全体を包み込む」さまや「まわりに物をかけてふさぐ」様子などを表し、表面にある物を広げて掛けることで、外界から遮られた状態にする状態を指して用いられる文言です。

・『塞ぐ(ふさぐ)』
あいている場所やすき間のある箇所に物を詰めたり、何かでふたをする際に使われる言葉で、「すき間や穴をなくす」さまや「目や口などを閉じる」様子などを示す言葉になります。

・『浴びる』
「上から注がれた物を身に受ける」さまや「水やお湯などを勢いよく身体にかける」様子などを表す言葉ですが、感情的な言葉や質問などを続けざまに受ける際にも用いられる文言です。

・『直面(ちょくめん)する』
物事に直接相対する際に使われる言葉で、「避けられないような事象が起こる」さまや「大切な事柄などが直接的に発生する」様子などを示す言葉になります。

「被る」の類義語

「被る」の類義語は以下の通りになります。

・『尻を拭う(しりをぬぐう)』
「他人の失敗の後始末をする」さまや「後処理に奔走(ほんそう)する」様子などを表す慣用句で、ある人が起こしたミスやトラブルなどにより、別の人に不利益なことなどが及ぶことのないように処置するなどと言う意味合いで用いられる表現です。

・『痛い目にあう』
文字どおり「痛みや苦しみなどを味わう」さまや「ひどい経験をする」様子などを表し、はなはだしく苦しい事態に陥る状態を示す慣用表現になります。

・『見舞われる』
主に望ましくない事が訪れたり、災難などに襲われる際に用いられる文言で、「被害を受ける」さまや「事件に巻き込まれる」様子などを指して用いられる言葉です。

・『喫(きっ)する』
液体や気体、粉などをのどに流し込む様子を表す言葉で、転じて「好ましくないことを身に受ける」さまを表す文言になります。

まとめ

今回は「被る」という言葉について紹介しました。

「被る」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。