この記事では、「ほとんど」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「ほとんど」という言葉の意味
「ほとんど」という言葉は、「辺」や「側」などを表す「ほとり」という語の中核をなす「ほと」を2つ重ねた「ほとほと」という語が音変化した語で、「もう少しで」という意味が転じて「だいたい」や「危ないところで」などと言う意味合いで使われるようになった文言になります。
「ほとんど」という言葉の1つ目の意味は、「まったくとは言えないまでも、それに近い程度」です。
2つ目は「もう少しのところで」などという意味合いで使われています。
「ほとんど」の類語や言い換え
「ほとんど」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『大概(たいがい)』
物事の全てという訳ではないが、その大部分を表す言葉で、「物事のおおよその内容」や「物事の程度などがありふれている」さまなどを表す文言になります。
・『大抵(たいてい)』
ある事柄についての主要な部分を示す言葉で、「事柄のだいたいの様子」や「ある事柄が大部分に及ぶ」さまなどを示す意味合いで使われる言葉です。
・『てんで』
後に打消しの表現や否定的な意味をもつ語を伴って「まるっきり」や「まったく」などを表し、程度がはなはだしく劣っていることを揶揄(やゆ)するニュアンスを含む表現になります。
・『全般的に』
ある物事や事象などにおける全体を示す文言で、「ある事柄が全部に及ぶ」さまや「全てにおいて」などという意味合いで用いられています。
「ほとんど」の類義語
「ほとんど」の類義語は以下の通りになります。
・『もう一歩』
あと少しの距離や時間をかければ達成できたという意味合いの言葉で、「目前にして」や「もう一息で」などを示す文言として使われています。
・『おしなべて』
「すべて一様(いちよう)に」や「みんな同じく」などという意味を持ち、漢字では「押し並べて」と表記する言葉で、全てがそうであるという訳ではないものの、大体の傾向として、などという意味合いで用いられれる文言です。
・『十中八九(じゅっちゅうはっく)』
文字どおり「十のうちの八から九までの割合」という意味の言葉で、「ほとんど間違いがない」さまや「高確率で」などという意味合いで使われる文言です。
・『概ね(おおむね)』
「物事の大事な部分」や「おおよそ」などを表し、物事の細部にまでは触れずに大づかみに捉えて判断するさまを示す文言になります。
まとめ
今回は「ほとんど」という言葉について紹介しました。
「ほとんど」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。