この記事では、「やんちゃ」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「やんちゃ」という言葉の意味
「やんちゃ」という言葉は、親の言うことなどを聞かない子供が発する「嫌(いや)じゃ」という語が訛ったという説と、粘りが強くて大変扱いにくい「やに(脂)」を子供の腕白(わんぱく)さに例えた「脂茶(やにちゃ)」が訛ったという説があります。
また、一方ではオランダ語で使われている男の子の名である「Jantje(ヤンチェ)」を由来としている語という説も伝えられています。
「やんちゃ」という言葉の1つ目の意味は、「大人の言うことを聞かないわがままな子供」です。
2つ目は「子供のように乱暴に振る舞う大人」などという意味合いで使われています。
「やんちゃ」の類語や言い換え
「やんちゃ」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『世間知らず』
人生経験が浅く、世の中の事情や真意などにうとい人を指して用いられる言葉で、「世の中の知っているべき事柄などを知らない人」や「一般的な常識などを守らない人」などを示す文言になります。
・『暴れん坊(あばれんぼう)』
犯罪に至るほどではないものの、いつも乱暴な振る舞いをしている者を指して用いられる言葉で、「必要に荒々しい行いをする者」や「あまり人がしない思い切った行動をする人」などを表す表現です。
・『荒(あら)くれ者』
大変気性(きしょう)が荒く、普段から乱暴な振る舞いばかりしている人を表し、「とても素行(そこう)の悪い人」や「荒っぽい性質をもつ人」などを示す言葉です。
・『札付き(ふだつき)』
「悪い評判が定着している」さまや「誰もが知っている悪評が知れ渡っている」様子などを示す言葉で、自分に付いている札(ふだ)によりその素性などが明らかになる、という例えで使われる慣用句です。
「やんちゃ」の類義語
「やんちゃ」の類義語は以下の通りになります。
・『ならず者』
社会のルールや常識などを守らない厄介者(やっかいもの)を表す言葉で、「素行の大変悪い者」や「定職を持たずに、悪い事ばかりして暮らす人」などを示す文言になります。
・『腕白(わんぱく)』
「子供が活発に動き回る」さまや「わがままを言ったり、いたずらや悪さをする」様子などを表し、いたずら盛りで、大人の言うことをまったく聞かない子供を指して用いられる言葉です。
・『無頼漢(ぶらいかん)』
「他を頼らずに自らの力だけで生きる者」や「他人をまったく省みない人」などを表し、文字どおり「何者にも頼らない漢(おとこ)」という意味合いで使われる文言です。
・『無法者(むほうもの)』
法律や社会の秩序などをまったく気にせずに無視する者を表し、「道理にはずれた行動をとる者」や「非常識な振る舞いばかりする人」などを示す言葉になります。
まとめ
今回は「やんちゃ」という言葉について紹介しました。
「やんちゃ」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。