この記事では、「なぜなら」と「と言うのも」の違いを分かりやすく説明していきます。
「なぜなら」とは?
前の文の内容に対する理由を後に述べるときに使用する言葉です。
前の文の内容は、主張や判断、感想などの主観的なものが多いと考えられます。
また、「なぜなら」の後には、「からだ」「のだ」「からである」などの終助詞が必要です。
「と言うのも」とは?
前の文の内容に対する理由を後に述べるときにも使用する言葉で、前の文の内容は、事実や現象、状況などの客観的なものが多いと考えられます。
また、「と言うのも」の後には、終助詞が必要です。
「なぜなら」と「と言うのも」の違い
「なぜなら」と「と言うのも」の違いを、分かりやすく解説します。
「なぜなら」と「と言うのも」は、どちらも理由を表す接続詞ですが、使い方やニュアンスが異なります。
「なぜなら」は、前に述べたことの理由を明確に示すときに使用される言葉です。
書き言葉や堅い話し言葉でよく使われます。
その一方で、「と言うのも」は、後ろに付け加えることで理由や補うため説明する際に使用される言葉です。
書き言葉や話し言葉の両方で使えますが、話し言葉では「と言うのは」の方が自然に聞こえます。
「なぜなら」の例文
・『彼女はフランス人だが、日本語を勉強しています。なぜなら、日本の文化に興味をもっているからです』
・『この映画はおすすめです。なぜなら、臨場感が素晴らしく、ストーリー展開も緻密であるからです』
「と言うのも」の例文
・『今日は早く帰ります。と言うのも、明日は朝早くから用事があるからです』
・『このステーキはとても美味しい。と言うのも、広々とした牧場で、伸びのびと飼育されているからだそうです』
まとめ
「なぜなら」と「と言うのも」の違いは、前の文の内容が主観的か客観的かという点にありますが、厳密な区別ではなく、場合によってはどちらも使えることもあります。
ただし、「なぜなら」は書き言葉でよく使われ、「と言うのも」は話し言葉でよく使われるという傾向があります。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。