とてもふさわしい様子を表す言葉として「ぴったり」と「打って付け」があります。
2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「ぴったり」と「打って付け」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ぴったり」とは?
「ぴったり」とは、「隙間なく適合するさま」を表す言葉です。
当てはめた時に全く隙間ができずちょうど合致する様子を表します。
窓枠に窓がちょうど余るなど物理的な位置を表す意味で使うほか、役柄にふさわしい演技力を持った役者や問題をうまく解決できるアイディアなど物理的な物事以外に対しても用いられます。
「打って付け」とは?
「打って付け」とは、「ある対象が他の対象に対して特に最適であること」を表す言葉です。
ある物事に対してまるであつらえたかのように最適である様を指します。
仕事に対して特に向いている能力を持った人や作業をこなすのに便利で使いやすい道具など、他のものを代わりにすることが考えられないほどちょうどいいことを意味する表現です。
「ぴったり」と「打って付け」の違い
「ぴったり」と「打って付け」の違いを、分かりやすく解説します。
「ぴったり」と「打って付け」の違いは「視点」です。
「ぴったり」はあるものと別のものの相性が最高でぴったり一致すさまを表す言葉で相性の良さを強調しているのに対し「打って付け」は具合がよくおあつらえ向きであることを強調した言い方です。
「ぴったり」は似つかわしさや相性の良さを前面に押し出していますが「打って付け」は問題解決能力の適切さをポイントにしています。
靴のサイズがちょうど足に合っている場合は「ぴったり」で、長靴やランニングシューズなど能力が用途に合っていて問題を解決するのにふさわしい場合は「打って付け」です。
「ぴったり」の例文
・『このデザインは彼にぴったりだ』
・『図形がぴったり一致した』
「打って付け」の例文
・『交渉役に打って付けの人材だ』
・『絵を描くのに打って付けの紙』
まとめ
「ぴったり」と「打って付け」はふさわしさの内容で区別されます。
どんな物事に用いるのかを意識して使い分けてください。