この記事では、「支える」と「保つ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「支える」とは?
支えるは、「ささえる」と読まれる事が多い言葉です。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、「ささえる」や「つかえる」、「分けて出す」等の意味を有する支の漢字に、平仮名の「える」を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
以上の事から支えるは、落ちたり倒れたりしない様に何かをあてがって抑えるとか、ある状態が崩れてしまわない様に維持する、という意味を示すのです。
「保つ」とは?
保つは、「たもつ」と読むのが正解な言葉となっています。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、「たもつ」とか「助ける」、「やしなう」といった意味を持っている「保」の漢字に、平仮名の「つ」を付け足す事で成立した言葉です。
故に保つは、ある状態を変えずに続けるや、ある状態を守り続けるという意味を表します。
「支える」と「保つ」の違い
「支える」と「保つ」の違いを、分かりやすく解説します。
支えると保つの文字表記を見比べると、使用している文字も読み方も違う言葉同士であると即座に確認可能です。
所がどちらも維持するという同じ様な意味合いを所有している事から、混同する恐れはないとは言えません。
とはいえ、支えるの方は、何らかの状態を維持するという意味だけでなく、倒れたりしない様に何かをあてがって抑えるという意味も示すのです。
一方の保つは、自分の物として所有するという意味もあります。
「支える」の例文
・『祖父は足腰が弱っているので歩かせるには誰かが支える必要があります』
・『彼こそが総理を陰で支える要と言われる人物です』
「保つ」の例文
・『生活困窮者が多く暮らすこの地区で秩序を保つのはとても難しいです』
・『エアコンのお陰で室内を二十度に保つ事が出来ます』
まとめ
2つの言葉には共通する文字はなく、読み方も似ている訳ではありません。
ですがどちらも、状態等を維持する、という似た意味を持つ言葉同士となっている点がややこしいです。
ただし表現する意味の幅には違いがあり、支えるは、落ちたり倒れない様に何かでおさえるや、精神的とか経済的に支援するという意味があります。
対する保つは、統治するや自分の物として持つという意味があるのです。