頻度の表現として「時々」と「稀に」があります。
どちらも一般的に使われている言葉ですがどの程度の違いがあるのでしょうか。
この記事では、「時々」と「稀に」の違いを分かりやすく説明していきます。
「時々」とは?
「時々」とは、「多くはないが少なくもないくらい起きること」を表す言葉です。
一度きりでなく繰り返し起きる物事のうちいつもあるというほどよく起きるわけではないが滅多にないというほど少なくもない程度を示す表現です。
全体的に見ると少ない方に分類されるものの珍しいというわけではなく、長く続けていればそれなりに起きるくらいの頻度を表します。
基本的には連続して起きる物事に対しては使わず、全体の中で断続的に繰り返し起きる状態を表す言い方です。
「稀に」とは?
「稀に」とは、「滅多にないがごく低い確率で起きること」を表す言葉です。
ほとんどないと言ってもいいくらい低い確率ではあるがゼロではなくごくたまに起きることに対して用いる表現です。
一般的には普通していれば巡り合わないくらい低い確率で起きるさまに対して用いる表現で、出会うことが難しいほど低い頻度を表します。
「時々」と「稀に」の違い
「時々」と「稀に」の違いを、分かりやすく解説します。
「時々」と「稀に」の違いは「頻度の程度」です。
どちらも繰り返し発生する物事の頻度に対して用いられる表現ですが「時々」は少ないもののそれなりに起きることを表すのに対し「稀に」はめったに起きない様子を表します。
具体的な基準はありませんが「時々」は数回から数十回に一回程度を指し「稀に」は数百から数千回に一回程度の頻度に対して用いられる表現です。
「時々」の例文
・『この店には時々食べに来る』
・『彼とは時々話すくらいの関係だ』
「稀に」の例文
・『安全な薬だが稀に副作用が出る可能性がある』
・『稀にブレーキが効かなくなるケースがあるのでリコールされることになった』
まとめ
「時々」と「稀に」では頻度が違います。
「時々」のほうが「稀に」よりも高い頻度を表すので覚えておきましょう。