「酷い」と「非道い」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「酷い」と「非道い」の違いとは?言い換え

この記事では、「酷い」「非道い」の違いを分かりやすく説明していきます。

「酷い」とは?

残酷であるさまや態度が悪いことに人間的な情というものが全く見られないさまを意味する言葉です。

また、品質が悪い、効果がない、味がまずい、などのものに対しても「酷い」と言うことが可能です。

この場合、「酷い」「ひどい」と同じ意味になります。

「非道い」とは?

人の道から外れて悪行するものを意味する言葉です。

人の道とは、道徳や倫理、法律などに基づいて人として正しく生きるべき道を意味します。

また、人の感情や立場を無視して自分勝手に振る舞う、人を見下して侮辱する、人の権利や利益を奪う、などの態度も「非道い」と言われます。

この場合、「非道い」「外道」と同じ意味になると考えられます。

「酷い」と「非道い」の違い

「酷い」「非道い」の違いを、分かりやすく解説します。

「酷い」「非道い」は、どちらも残酷さや悪さを表す形容詞ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。

「酷い」は、人間的な情が欠けているさまや、度を超えているさまを表します。

その一方で、「非道い」は、人の道から外れているさまや、道徳に反するさまを表します。

「酷い」の例文

・『このラーメンは酷い味だ。麺が伸び切っており、スープの味も薄い』
・『今回の模擬試験の結果は酷い。これでは、本試験では合格できないだろう』

「非道い」の例文

・『この映画は非道い内容だ。常に暴力や虐待が描かれている』
・『彼女は非道い批判を受けても、めげずに努力を続けた』

まとめ

「酷い」「非道い」の違いは、行為や態度の残虐さや悪質さの程度にあります。

「酷い」は、人間として許されないことをするものに対して言う言葉ですが、「非道い」は、もはや人間として認められないことをするものに対して言う言葉です。

また、「酷い」は、まだ人間としての情や良心が残っている可能性がありますが、「非道い」は、それらが完全に失われているということを示します。

それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。