この記事では、「ある程度」と「大体」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ある程度」とは?
物事の範囲や程度を示す表現で、正確さよりも概略性を重視する場合に使用する言葉です。
また、「ある程度の水準に達する」「ある程度の条件を満たす」「ある程度の資格を持つ」などのように、最低限の基準や要件を示す場合にも使われます。
この場合、「ある程度」は「それなりに」「そこそこ」というニュアンスを含むと考えられます。
「大体」とは?
物事の要点や数量などを大づかみに捉える表現で、細かい点を除いた主要な部分を示す言葉です。
全体の傾向や概要を示す場合に使われます。
「大体」は「おおよそ」「ほぼ」「約」というニュアンスを含んで使用される言葉でもあります。
「ある程度」と「大体」の違い
「ある程度」と「大体」の違いを、分かりやすく解説します。
「ある程度」と「大体」は、似たような意味をもつ言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「ある程度」とは、ある基準や範囲に達していることを表します。
その一方で、「大体」とは、細かい点を除いた主要な部分や、全体を大づかみにしたところを表します。
つまり、「ある程度」はある基準や範囲によって決まることを表し、「大体」は正確さよりも概略性を重視することを表すという点で違いがあります。
「ある程度」の例文
・『ある程度の年齢になると、人生の終わりついて考えるようになる』
・『ある程度の年齢に達した男女が、どんな関係性で過ごそうと、他人がどうこう言うものではない』
「大体」の例文
・『大体の時間で良いので、到着時間を教えてください』
・『大体の人は、彼の言うことに賛同するだろう』
まとめ
「ある程度」と「大体」という言葉の違いは、全体で言えば、8割程度を示すという意味では同じですが、その中身が異なります。
「ある程度」は、基本的な全体のあらましを意味し、生じていることに対し大部分を占めていることを意味する言葉となります。
その一方で、「大体」は、細かいところは気にせず全体像を見るといった意味があり、ニュアンスに違いがあります。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。