「下駄」と「草履」はいずれも足に着用するものに関する言葉ですが、意味が異なるため混同しないよう注意が必要です。
この記事では、「下駄」と「草履」の違いを分かりやすく説明していきます。
「下駄」とは?
「下駄」は「げた」と読む言葉で、「木製の台に、鼻緒と突起(歯)がついた履き物」を意味します。
また、「印刷の校正刷りにおいて、必要な活字がない際に代わりとして入れる下駄の歯のような形をした伏字」という意味も持っています。
漢字の「下」には「場所や程度などが低い」「時間や順序が後のほう」といった意味があり、「駄」には「馬に荷物を積む」「値打ちがない」「履き物」などの意味が含まれています。
「草履」とは?
「ぞうり」と読む「草履」は、「藁やイグサなどで編まれた、底面が平らで歯のない、鼻緒がついた履き物」を意味する言葉です。
「草」は「植物のくさ」「粗末な」「物事のはじめ」などを表し、「履」は「履き物」「靴」「実行する」といった意を示します。
「下駄」と「草履」の違い
「下駄」も「草履」も「鼻緒がついた履き物」という点は共通していますが、次のような違いがあります。
「下駄」は「木製で、足を置く台に歯と呼ばれる突起がついている履き物」を意味します。
歯の部分は横に2本付いている場合が多く、浴衣などのカジュアルな装いに合わせるのが一般的とされています。
また、「下駄」は「校正刷りの際、必要とされる活字がない場合に代わりに使用する伏字」という意味で使われることもあります。
一方、「草履」は「底が平らで、歯がついていない履き物」を意味し、藁やイグサ、竹皮などで編まれるほか、布や皮、ビニール、ゴム、コルクなどで作られる場合もあります。
「草履」は「振袖」や「留袖」「訪問着」といったフォーマルな和装に使用しますが、素材によってはカジュアルに使用できるものもあるようです。
まとめ
「下駄」は「木製の台に鼻緒と歯がついた履き物」を示し、「草履」は「底が平らで、歯がついていない履き物」を示します。
「下駄」に他の意味があることも覚えておきましょう。
ぜひ和装やファッションに関する言葉の違いを知る参考にしてください。