この記事では、「まとめる」と「要約」の違いを分かりやすく説明していきます。
「まとめる」とは?
まとめるとは、手際よくおこなうことを指します。
バラバラである事柄を、見やすく整える作業をいいます。
もともと「まとめる」は「纏める」とあらわします。
「纏」は江戸時代に消火活動をしていたチームの、目印をあらわす言葉。
「纏」は下に細長い紙が付いているモニュメントで、左右にまわすと踊るように跳ねます。
その姿から乱れていた物が、ひとつになることを「纏める」というようになりました。
現代ではデータを分析してひとつの答えを出すこと、色を揃えて見栄えを良くすること、情報を分かりやすく整えることを「まとめる」と呼んでいます。
「要約」とは?
要約は「ようやく」と読みます。
大切な部分だけを取り出して、短い文にあらわすことを要約と呼んでいます。
書き手がもっとも伝えたい部分だけを抜き出して、主旨が変わらないようにするのが要約のポイントです。
長文を短くして、分かりやすく整えたものが要約なので、コスパのいい短文として多くの人に愛されています。
「まとめる」と「要約」の違い
「まとめる」と「要約」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「分かりやすく整える」という共通点があります。
要約は長い文を短時間で、把握したい時に使われている機能のひとつ。
作者が何をいいたいのか、お知らせしてくれるので好まれています。
一方で「まとめる」は白黒の色合いにまとめる、複数のデータをひとつにまとめる、コメントをまとめるのように、様々なジャンルで使われています。
「まとめる」の例文
・『シックな色合いに、まとめるようにお願いします』
・『株主総会に向けて、資料をまとめるように指示を出しました』
「要約」の例文
・『今日の会議の、要約をまとめておいてください』
・『時間が無かったので、講座の要約を読むことにしました』
まとめ
「まとめる」と「要約」についてお知らせしました。
表現の差を学んで、言葉の達人を目指していきましょう。