この記事では、「むしろ」と「まして」の違いを分かりやすく説明していきます。
「むしろ」とは?
二つの事柄を比べて、どちらかを選ぶとしたら、もう一方よりも好ましいと思うことを意味する言葉です。
例えば、「むしろ、彼は成功する可能性の方が低い」という文では、失敗する可能性と成功する可能性を比較した上で、成功する可能性の方が低いということを強調しています。
「むしろ」は「もしどちらかと言えば」という意味をもちます。
「まして」とは?
前に述べた事柄がそうであるから、後に述べた事柄も当然そうであると思うことを表す言葉です。
また、「ましてや」という形で使われることもありますが、意味は同じだと考えられます。
「むしろ」と「まして」の違い
「むしろ」と「まして」の違いを、分かりやすく解説します。
「むしろ」と「まして」は、似たような意味をもつ言葉ですが、ニュアンスや使い方が異なります。
「むしろ」と「まして」の違いとしては、前の事柄と後の事柄の関係にあると考えられます。
「むしろ」は、前の事柄と後の事柄が対立するか、あるいは選択肢として並べられる関係です。
その一方で、「まして」は、前の事柄と後の事柄が因果関係や帰結関係になると考えられます。
「むしろ」の例文
・『出かけるよりむしろ、家でゆっくりしたい』
・『むしろ成功するより、可能性する方が低いと考える』
「まして」の例文
・『私は辛い食べ物が苦手なので、カレーはいつも甘口だ、まして、激辛ラーメンなど到底苦手だ』
・『彼女は自分のことも満足にできないのに、まして他人の世話などできるわけがないと思う』
まとめ
「むしろ」と「まして」の違いは、比較するものの関係にあると考えられます。
「むしろ」は、比較するものが同じ種類や程度であることが多く、どちらかを選択するときに使用される言葉です。
その一方で、「まして」は、比較するものが異なる種類や程度であることが多く、どちらかを排除するときに使用される言葉です。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。