この記事では、「なくなる」と「なくす」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「なくなる」とは?
必要としているものが失われることを「なくなる」と言います。
例えば、「鍵がなくなる」といえば、家のドアを開けるために必要な物が手元から消えたので入れません。
また、置いておいた申し込み書が紛失したり、脱いだ靴が盗まれて失われる状態を指すのです。
このように、自分がこれから使いたいと思って置いておいた物が消える、探しても見つからない状況を指します。
「なくす」とは?
自分の持ち物を何らかの理由で失うのが「なくす」です。
今まで持っていた物が歩いているうちにポケットから落ちて紛失したり、どこかに入れてしまって在り処が分からないという状況を伝えます。
使い方としては、「酒に酔って大事な腕輪をなくす」と何をどのようにして失ったか具体的に伝えるとき使うのです。
このように、自らの行動により手元から消えた状態を指します。
「なくなる」と「なくす」の違い
ここでは「なくなる」と「なくす」の違いを、分かりやすく解説します。
そこにあったはずの物が見当たらないと伝えるのが「なくなる」です。
先ほどまで椅子に掛けておいた服がない、お茶を入れた器が見当たらないといった些細な問題が起きるとき使われています。
もう一方の「なくす」は財布や携帯電話、鍵といった必要な物を自らの失態により失われた状態を指すのです。
また、相手に嫌がらせするためわざと奪い取り、隠してしまう行為を指します。
「なくなる」の例文
・『地震の後、池の水がすべてなくなる不思議な現象が起きた』
・『出演者のため楽屋に用意しておいた高級弁当がなくなる』
「なくす」の例文
・『被災した子供達は絶望感に包まれて、勉強する気をなくす』
・『津波で装飾品や骨董品など大事な物をすべてなくす』
まとめ
いずれも物を失うという意味で使われていますが、どのような意味があるか、使い方を調べては比較してみるのもいい勉強方法になるでしょう。