この記事では、「下手」と「しもて」の違いを分かりやすく説明していきます。
「下手」とは?
物事に巧みでないこと、手際が悪いこと、また、そのさまやその人を意味する言葉です。
また、「下手」は中途半端であることを表現する言葉としても使用されます。
「しもて」とは?
位置や方向が下の方のことを意味する言葉です。
「しもて」は舞台用語としても使われます。
また、舞台用語では、「しもて」は、舞台の右側(客席から見て左側)を表現すると言えるでしょう。
「下手」と「しもて」の違い
「下手」と「しもて」の違いを、分かりやすく解説します。
「下手」は、物事に巧みでないことや、中途半端であることを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「しもて」は、位置や方向が下の方のことを表現する際に使用する言葉です。
つまり、「下手」は、「しもて」と同じく、位置や方向が下の方のことを表すために使用しますが、他にも他より地位や能力が劣ることや、相手に対して遜ること、相撲で相手の腕の下に手を差して、まわしを掴むことなどを表現する言葉だと言えることだと考えられるでしょう。
「下手」の例文
・『彼は英語が下手なので、外国人の方と話すことに対して、苦手意識がある』
・『この川は、下手に行けば行くほど、水が浅くなってしまう』
「しもて」の例文
・『彼はしもての方に座ることにした』
・『このしもてにある神社は、昔から縁起が良いと有名だと知れ渡っている』
まとめ
「下手」と「しもて」は、どちらも「下の方」という意味を持つ名詞ですが、ニュアンスや使い方が異なります。
物事に巧みでないこと、手際が悪いこと、またはそのさまやその人を表現する言葉です。
その一方で、位置や方向が下の方のことを表現する言葉です。
また、芝居の舞台の、客席から見て左の方を指すこともあると考えられます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。