この記事では、「危険」と「危害」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「危険」とは?
自分の身に危ないことが起きそうだと伝えるのが「危険」【きけん】です。
例えば、地震で建物が大きく揺れるとき、そのまま家の中にいれば倒壊して圧死するかもしれないので、早く避難する行動が必要になるわけです。
また、「危険な生き物」といえば噛みついたり、引っ掻くなどして怪我を負わせる「危険性」がある場面でも注意が必要になってくるその状況を指します。
「危害」とは?
身体に怪我を負わせてくる人の行為を「危害」【きがい】といいます。
例えば、凶器で人の腕や背中を切りつけたり、顔を殴って鼻の骨を折るといった行為は危険きわまりない害になるのです。
このようなところから、設備を破壊して使えなくしたり、店に並べてある商品を割る、食べてしまう行為も悪質な「危害」になります。
このように、自らが加担して行なう場合や、相手から受ける害を指すのです。
「危険」と「危害」の違い
ここでは「危険」と「危害」の違いを、分かりやすく解説します。
車に乗っているとき、土砂崩れに巻き込まれそうになったり、強盗に襲われてお金を盗まれそうになることを「危険」といいます。
まだ「危険な状況に巻き込まれていない状況でも、これから危ないと思う問題が起きそうであれば使うのです。
また、もう一方の「危害」は他人から暴力を加えられたり、凶器で切られて怪我する行為を意味します。
「危険」は場所から人物といった幅広いものに使える言葉ですが、「危害」は危ない人を指すところが違う点です。
「危険」の例文
・『溶岩が流れてくると予測できる危険な場所から避難した』
・『食中毒の危険性が高い弁当であると客に知らせて回収した』
「危害」の例文
・『危害を加える子供を隔離して、生徒が安心して勉強できるようにした』
・『工場内で働く工員に危害が及ばないよう防止装置を設置した』
まとめ
いずれも「危」を使っていますが、「険」と「害」に違いがありますので、この点を見比べて、どのような状況であるとき使うか勉強してみるといいでしょう。