この記事では、「実は」と「実のところ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「実は」とは?
「他の人は知らないことだが、本当は〇〇だ」という意味をもつ言葉です。
秘密を共有するニュアンスを含んでいます。
また、「実は」という言葉は、「本当は」とほとんど同じ意味ですが、話し手は聞き手に対し、自分の知っている秘密を打ち明けているという印象があります。
「実のところ」とは?
実際の状況や事実を述べる際に使用する言葉です。
「正直に言うと」というニュアンスを含んでいます。
また、「実のところ」という言葉は、「実際には」とほとんど同じ意味ですが、話し手は聞き手に対し、自分の考えや見解を率直に伝えているという印象があります。
「実は」と「実のところ」の違い
「実は」と「実のところ」の違いを、分かりやすく解説します。
「実は」と「実のところ」の違いは、主に話し手の気持ちや態度にあると考えられます。
「実は」は、他の人には知られていないことや隠していたことを打ち明けることを表現する際に使用する言葉です。
主に、秘密を共有するニュアンスがあります。
その一方で、「実のところ」は、事実や本音を正直に言うことを表現する際に使用する言葉です。
自分の考えや感情を率直に伝えるニュアンスがあると言えるでしょう。
「実は」の例文
・『実は、彼女はあなたのことが好きなようだ』
・『実は、今日は誕生日なので、早めに仕事を上がりたい』
「実のところ」の例文
・『実のところ、彼女は優しい人だと思います』
・『実のところ、部屋が綺麗ではないので、あまり家に人を招きたくない』
まとめ
「実は」と「実のところ」は、本当のことを話す際に使用する副詞ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「実は」は、自分が相手に話していない事柄があり、それを相手に打ち明ける際などに使用する言葉です。
対象となるのは、自分の持つ情報だけだと考えられます。
その一方で、「実のところ」は、対象となる物を直接見てみると、現在話したり伝わっている印象とは異なることを説明する際に使用する言葉です。
「実は」よりも固い言い方だと考えられます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。