この記事では、「差し上げる」と「させていただく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「差し上げる」とは?
「与える」「やる」の謙譲語を意味する言葉です。
つまり、自分が何かを提供したり、奉仕したりする際に使用します。
また、「差し上げる」は、自分の行為にのみに使用し、相手の行為には使用しないことが特徴として挙げられます。
「させていただく」とは?
「する」の謙譲語を意味する言葉です。
つまり、自分が相手に許可を得て、ある行為を遠慮しながらすることを表現します。
「差し上げる」よりも謙虚な表現だと言えますが、「させていただく」は、図々しくて申し訳ないが、相手が許可してくれたから〜するという意味合いにもなり得るので、使いすぎると逆に失礼になることもあります。
「差し上げる」と「させていただく」の違い
「差し上げる」と「させていただく」の違いを、分かりやすく解説します。
「差し上げる」と「させていただく」は、どちらも敬語の表現ですが、使い方に注意が必要だろ考えられます。
「差し上げる」は、「与える」や「やる」の謙譲語で、自分の行為を謙って相手を立てることを意味する言葉です。
相手に恩恵を与える場合に使用しますが、相手が対価として受け取るべきものには使えません。
その一方で、「させていただく」は、相手に許可を得て、ある行為を遠慮しながらすることを意味する言葉です。
相手にとって不都合や迷惑をかける場合に使用しますが、相手が望んでいることには使えません。
また、相手に対してお願いするときにも使えないと考えられます。
「差し上げる」の例文
・『この本を差上げることにした』
・『我が家に訪れる客人には、お気に入りの茶菓子を差上げることにしています』
「させていただく」の例文
・『社内で検討させていただくことにしました』
・『本日は体調不良のため、欠席させていただくことにします』
まとめ
「差し上げる」と「させていただく」という言葉は、どちらも敬語であり、自分の行為を相手に対して謙って表現する際に使用します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。