「限界」と「限度」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「限界」と「限度」の違いとは?言い換え

この記事では、「限界」「限度」の意味や違いを、分かりやすく説明していきます。

「限界」とは?

もうこの先には進めないという状況を「限界」【げんかい】といいます。

例えば、長距離を歩いていた兵士がもうこれ以上は歩けないと思う状態に達したとき、もう力が残っていないと伝えるのです。

それだけ出せる力が残っていないといった状態を表します。

使い方としては、「限界突破」といってすでに残された力はないが、自力でなんとか困難を乗り越えたという場面で使うのです。

「限度」とは?

許されている許容範囲をもう越えそうである状態を「限度」【げんど】といいます。

例えば、「人には限度がある」といえば、力を十分に発揮するため与えられた体力と能力にはそれぞれ体格や生まれ持ったもので決まってくると言えるのです。

このような意味から、「生徒の道徳のなさは限度がある」といってあまりにも常識がない行動に注意します。

主に、決まった範囲の境ぎりぎりに達する状況を指すのです。

「限界」と「限度」の違い

ここでは「限界」「限度」の違いを、分かりやすく解説します。

許容範囲内のぎりぎりに達したとき、人は「限界」と伝えます。

もうこれ以上は寒い場所で待っているのは「体力の限界」といった言い方するのです。

「高齢者が記憶するには限界がある」といえば、年齢的にそれほど難しい言葉や数字は覚えられないと伝えます。

もう一方の「限度」は許容範囲を越えそうになった状態でもあるため、もうこれ以上は受け入れられないと断るという状況で使う言葉です。

「限界」の例文

・『被災地で栄養がない食事ばかり食べる生活に限界を感じる』
・『学校に行けない子供が我慢の限界に達し、行動がおかしくなっている』

「限度」の例文

・『ダムに貯水しておける限度を越えてしまうと危険だ』
・『通信の限度を越えると携帯電話の料金が驚くほど高くなる』

まとめ

「限」を使っていますが、「界」「度」にはまた違う意味があります。

どのようなときどう使うか見て、場面に合うように使ってみるといいでしょう。