この記事では、「孤独」と「寂しい」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「孤独」とは?
人と群れる中に入れず、1人で孤立してしまうことを「孤独」【こどく】といいます。
輪の中に入れないので、誰とも会話できない人は自分に語りかけるしかありません。
そのため自らに語りかけて暗い日々を過ごし、食事するときは1人で虚しく食べるのです。
「孤独に陥る」原因には、見た目や話が合わなかったり、自分本意の考え方するなど原因があります。
しかし、本人は気づかずにいて改善しないので、ますます孤立して独りぼっちになってしまうのです。
「寂しい」とは?
仲間に入れずにいる人が辛く、落ち込む気持ちを伝えるのが「寂しい」【さみしい】です。
人が寄って来ない、誰とも関われない状態である人が、心を満たされないでいれば辛いと感じるだけでなく、気落ちして「酷く寂しい」と感じて泣いてしまいます。
このような意味から地震で倒壊した家が並び、人気がまるで無い通りを見て「寂しい」と思うのです。
主に、人の姿が見えない、車の音もしない静か過ぎる場所を見たときの感情を伝えます。
「孤独」と「寂しい」の違い
ここでは「孤独」と「寂しい」の違いを、分かりやすく解説します。
人の輪に入れず独りぼっちでいる人が、落ち込むほど心が萎える状態を「孤独」といいます。
「孤独に悩む」といえば、孤立に耐えきれず辛い気持ちに包まれたり、暗くなる状態を指すのです。
もう一方の「寂しい」は友人もいないは、家族と離れて暮らす人が落ち込んでしまう感情を言葉にしています。
この2つの大きな違いは「孤独」が状態を指し、「寂しい」は人が寄って来ないときに感じる感情を指すのです。
「孤独」の例文
・『孤独に喘ぐ兄の姿に家族も切ない気持ちになる』
・『子供の頃に孤立した事を思い出すと、孤独に悩まされる』
「寂しい」の例文
・『刑務所で服役する息子が寂しい気持ちをぶつけてくる』
・『何度も寂しいと泣いて電話してくる妹に困り、番号を変えた』
まとめ
いずれも悲しい気持ちをぶつけてくる人の様を指す言葉ですが、どのような状態の人を指すかに目を向けて、使い分けてみるといいでしょう。