「推測」と「想像」は同じような意味で使われますが、どのような違いで区別すればいいのでしょうか。
この記事では、「推測」と「想像」の違いを分かりやすく説明していきます。
「推測」とは?
「推測」とは、「きっかけから推し測ること」を意味する言葉です。
手がかりや糸口など考えを巡らすきっかけになるものから初めて考えを押し広げていきこうであろうと判断することを指します。
スタートになるきっかけが存在しそこからはっきりとした事実を求めて論理的に考えを押し広げていく思考の進め方に対して用いる表現です。
「想像」とは?
「想像」とは、「頭の中に思い浮かべること」を意味する言葉です。
分からないことや知らないことを頭の中で自由に考え好きなように思うことを指します。
具体的な制約がなく自由に思い浮かべる行為に対して用いる表現です。
「推測」と「想像」の違い
「推測」と「想像」の違いを、分かりやすく解説します。
「推測」と「想像」はどちらも頭の中で考えることを表す言葉です。
「推測」は考えのきっかけになる客観的なものから始まる合理的な思考の広がりとその結論を表すのに対し「想像」は主観に基づいて広げる自由な考えを指す、という違いで区別されます。
「推測」は証拠や証言など判断のもとになる材料から事実がどうであるのかを探り求める論理的な行為ですが「想像」は主観に基づく思考の広がりなので論理性はありませんが制約はなく自由に考えを広げられます。
1から100へと論理的に進めていくのが「推測」で0から自由に考えるのが「想像」というスタートの差が大きな違いです。
「推測」の例文
・『現場の状況から犯行状況を推測する』
・『足跡の形から身長体重を推測する』
「想像」の例文
・『未来の自分を想像してみる』
・『どんな味なのか全く想像できない』
まとめ
「推測」と「想像」は考えの広げ方に違いがあります。
似ているようで全く別の行為なので正しく区別してください。