この記事では、「相変わらず」と「相も変わらず」の違いを分かりやすく説明していきます。
「相変わらず」とは?
今までと変わった様子が見られないことを意味する言葉です。
「相変わらず」という言葉は、良い意味でも悪い意味でも使用されます。
相手の状態が変わらず良いままであることをほめたり、喜んだりする際に使用したり、相手の状態が変わらず悪いままであることを叱ったり、あきれられたりする際に使用したりすることがあると考えられます。
「相も変わらず」とは?
今までと変わった様子が見られないことを、軽い嘲りや卑下の気持ちを込めて言う際に使用する言葉です。
「相も変わらず」という言葉は、悪い意味でしか使用されません。
相手の状態が変わらず悪いままであることを非難したり、見下したりする際に使用したり、自分の状態が変わらず悪いままであることを自嘲したり、謙遜したりする際にも使用することがあります。
「相変わらず」と「相も変わらず」の違い
「相変わらず」と「相も変わらず」の違いを、分かりやすく解説します。
「相変わらず」と「相も変わらず」は、似たような意味をもつ言葉ですが、使い方には違いがあります。
「相変わらず」は、今までと変わった様子が見られないことを表現する際に使用する言葉です。
プラスのイメージでもマイナスのイメージでも使用されます。
その一方で、「相も変わらず」は、「相変わらず」を強調した言葉だと言えます。
しかし、強調したことにより本当に進歩していないというニュアンスになり、軽い嘲りや卑下の気持ちを込めて使用することが特徴的です。
そのため、マイナスのイメージでしか使わないと考えられます。
「相変わらず」の例文
・『彼女は相変わらず優しい』
・『昨日から引き続き、相変わらず雨が降っている』
「相も変わらず」の例文
・『彼は相も変わらず、遅刻ばかりしている』
・『彼女は相も変わらず美しい女性だ』
まとめ
「相変わらず」と「相も変わらず」は、似たような意味をもつ言葉ですが、使い方やニュアンスが異なります。
「相変わらず」はプラスとマイナスどちらのイメージでも使用可能な言葉ですが、「相も変わらず」はマイナスのイメージでしか使えないことが特徴だと言えます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。