この記事では、「ロンド」と「ワルツ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ロンド」とは?
ロンドとは楽曲の形式の一種で、異なる旋律をはさみながら同じ旋律を繰り返す形式の音楽をいいます。
ロンドはソナタや協奏曲、交響曲の終楽章などに用いられることが多いです。
イタリア語の“rondo”をそのまま日本語読みした言葉で、輪舞曲や回旋曲と訳されます。
ロンドは輪になって踊る舞踊やその音楽を指す場合もあります。
大ロンド形式と小ロンド形式の2種類があります。
ロンドが用いられている楽曲には、モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークの第4楽章、メンデルスゾーンの結婚行進曲、ベートーヴェンのエリーゼのために、ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌ等があります。
「ワルツ」とは?
ワルツとは4分の3拍子の舞曲で、19世紀のヨーロッパで流行しました。
また、その舞曲に合わせて踊るダンスのことを指す場合もあります。
ワルツは、ドイツ語の“waltz”をそのまま日本語読みした言葉です。
ダンスではスローテンポのスローワルツとアップテンポのウィンナワルツがあります。
日本ではワルツというとウィンナワルツを指すことが多いです。
ワルツは日本語だと円舞曲と訳されます。
「ロンド」と「ワルツ」の違い
ロンドは音楽の形式のことで、輪舞曲のことをいいます。
それに対してワルツは3拍子の舞曲で、円舞曲のことを指しています。
ロンドは異なる旋律をはさみながら同じ旋律を繰り返すのが特徴で、ダンスの音楽として用いられるものもあればダンスに合わないものもあります。
リズムやテンポ、曲の拍子などに決まりはありません。
ワルツの場合は、スローテンポな曲もアップテンポな曲もありますがダンスに合います。
まとめ
ロンドは異なる旋律をはさみながら同じ旋律を繰り返す音楽の形式のことです。
それに対してワルツは、3拍子の舞曲で踊るための音楽をいいます。