この記事では、「見て学ぶ」と「背中を見て学ぶ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見て学ぶ」とは?
実際に人の行動に目を向けて、やっている内容を把握してやり方を習得する行為を「見て学ぶ」【みてまなぶ】といいます。
例えば、美術の教師が粘土を使って、どのように人の顔を形作るか手の動きを見て手順やコツを学ぶのです。
使い方としては、「師匠の話し方を見て学ぶ」と経験を積んだ人の動きをしっかり見て、自分のものにします。
「背中を見て学ぶ」とは?
人が成長して生きるためには、尊敬する者の背中に目を向けて生きるという意味があるのが「背中を見て学ぶ」【せなかをみてまなぶ】です。
例えば、優秀な人材を育てるためにも、若手は先輩社員がどのようなやり方で仕事しているかに目を向けます。
また、営業のやり方を伝えて身に付けさせるために、一緒に行動して学習させるのです。
「見て学ぶ」と「背中を見て学ぶ」の違い
ここでは「見て学ぶ」と「背中を見て学ぶ」の違いを、分かりやすく解説します。
経験豊富な者の動きや作り方を実際に見て、技術を身に付けることを「見て学ぶ」といいます。
「踊りのコツを見て学ぶ」といえば、細かいところにまで目を向けてコツを掴み、実行するとき使ってみるのです。
もう一方の「背中を見て学ぶ」は、仕事のやり方を実際に見せて学習させます。
とくに、現場で作業する職人が仕事する姿をしっかり見せて、行動させるのです。
「見て学ぶ」の例文
・『工場長の機械操作から工員は見て学ぶ』
・『経験が長い庭師の伐り方を実際に見て学ぶ』
「背中を見て学ぶ」の例文
・『遠くまで飛ばす正しい振り方を先輩の背中を見て学ぶ』
・『社長の背中を見て学ぶ努力した社員は会社に貢献する』
まとめ
「見て学ぶ」というところは同じですが、「背中」が付くとまた違った意味で使われています。
異なる点を詳しく比べて、使い分けてみるといいでしょう。