この記事では、「普及」と「不朽」の違いを分かりやすく説明していきます。
「普及」とは?
「普及」は、「ふきゅう」と読むのが正しい読み方となっているのです。
漢字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、全体に行き渡るや広く行き渡る等の意味を持っている「普」の漢字に、およぶとかおよぼすという意味の「及」の漢字を合体させる事で誕生した言葉となっています。
以上の事から「普及」は、広く行き渡るや行き渡らせる事を示すのです。
「不朽」とは?
「不朽」は、「ふきゅう」と読むのが正解な言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、〜でないとか〜しないといった否定を意味する語である「不」の漢字に、くちるや腐る、廃れる等の意味を有する「朽」の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ「不朽」は、朽ちない事とか、価値を失う事なく何時までも残る事を表すのです。
「普及」と「不朽」の違い
「普及」と「不朽」の違いを、分かりやすく解説します。
普及と不朽の漢字表記を並べて比較してみると、同じ漢字は使われておらず、見た目は特に似ている訳ではないです。
使用している漢字は全然違うものの共に、「ふきゅう」と同じ読み方をする点が厄介だったりします。
とはいえ表現する意味には明確な違いがあるので、それぞれの言葉の意味さえ理解すれば、上手に使い分けを行う事が可能です。
まず「普及」は、何かが広く行き渡る事や行き渡らせる事を意味します。
一方の「不朽」は、何時までも価値が損なわずに残る事を意味するのです。
「普及」の例文
・『スマホは2010年代の半ばから、急激に普及しました』
・『新たな技術が普及するには、それなりの時間が必要です』
「不朽」の例文
・『私は作家として不朽の名作と言える作品を残す事を夢見ています』
・『不朽の名声を得られるのは、ほんの一握りの人間だけです』
まとめ
2つの言葉には共通する漢字はなく、見た目が似ている訳ではありません。
ですがどちらも漢字2文字で、全く同じ読み方をする言葉同士であるため、混同する恐れはあるのです。
ただし指し示す意味合いには明確な相違点があるので、それぞれの言葉の意味を把握すれば、問題なく使い分けを行う事が出来ます。
ちなみに普及は、広く行き渡る事や行き渡らせる、という意味を持つ言葉です。
対する不朽は、朽ちる事なく残り続ける、という意味を示します。