この記事では、「満タン」と「満パン」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「満タン」とは?
燃料タンクの中にガソリンをぎりぎりのところまで入れた状態を「満タン」【まんタン】といいます。
例えば、車のタンクにガソリンが入るまでみっちり入れたときスタンドでは「満タン」と言い、それ以上は入れられない状態になるわけです。
他にも容器いっぱいに灯油を入れて蓋するという状態も指します。
このような状態にしておく理由には次のスタンドまで距離があったり、安いときたくさん入れておきたいとの心理が働くからです。
「満パン」とは?
物事がいかに順調に進んでいるか表すのが「満パン」【まんパン】です。
問題も起きず、人々に負荷が掛からないほど物事がうまく進んでいる状態を指します。
「順風満帆」と書いて「じゅんぷうまんぱん」と読み、物事に取り掛かるとき追い風となる風が吹き、良い方向に進む状況を指すのです。
このように、いかに物事が充実している状態で進んでいるかに焦点を当てています。
「満タン」と「満パン」の違い
「満タン」と「満パン」の違いを、分かりやすく解説します。
車のタンクに燃料がこれ以上入らないところまで入れたことを「満タン」といいます。
なるべくいっぱい入れて持ち帰りたいと思う状況でよく使われている言葉です。
もう一方の「満パン」は漢字で満帆と書き、たくさんの風が当たり、順調に前へ進む状況を表します。
ガソリンスタンドでは「満タン」と言いますが、この言葉の誤用が「満パン」であり、間違って使っている人がいるのです。
「満タン」の例文
・『いつ給油できるか分からないので、ガソリンを満タンに入れた』
・『満タンに灯油入れた容器を自衛隊に倉庫まで運んでもらった』
「満パン」の例文
・『スタンドで満パンと言っても通じないので、満タンを使う』
・『満パンの船が漁港に入って来ると人々から歓声があがった』
まとめ
「満」を使っていますが、「タン」と「パン」に違いがあります。
スタンドでは「パン」とは言わず、「タン」を使った方が通じると覚えればいいでしょう。