この記事では、「可愛い」と「可憐」の違いを分かりやすく説明していきます。
「可愛い」とは?
可愛いは、かわいいと読むのが正しい読み方となっているのです。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば分かる事でしょうが、良いやよろしいといった意味がある可の漢字に、かわいがるとか、いつくしむ等の意味を持つ愛の漢字を加え、最後に平仮名のいを足す事で完成した言葉となっています。
以上の事から可愛いは、愛情を持って大切にしてやりたい気持ちや、幼くて邪気がない様子で心を引き付ける様を示すのです。
「可憐」とは?
可憐は、かれんと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、それに値するとか、なし得る等の意味を有する可の漢字に、かわいく思うや気の毒に思うといった意味の憐の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ可憐は、姿とか形がかわいらしく、守ってあげたくなる気持ちを表すのです。
「可愛い」と「可憐」の違い
「可愛い」と「可憐」の違いを、分かりやすく解説します。
可愛いと可憐の文字表記を並べて比較してみると、愛いと憐という文字の違いが存在する事に気付けるものです。
所が最初の可の漢字は同じであり、どちらも対象を愛おしいと思う気持ちを表現する言葉となっています。
ただし同じ様な意味でもニュアンスには違いが存在しており、可愛いは、シンプルに見た目が可愛らしく心が引かれる様を表すのです。
もう一方の可憐は、愛おしいという気持ちと共に対象を守ってあげたいという気持ちも含まれています。
「可愛い」の例文
・『彼女は子供の頃から可愛いぬいぐるみを集めるのが趣味です』
・『私は男にしては声が可愛いと言われます』
「可憐」の例文
・『道端に咲くその花はとても可憐で心を奪われました』
・『彼女は年老いても尚、まるで少女の様な可憐な瞳を持っていました』
まとめ
2つの言葉には、共通の漢字はあるものの、読み方や文字数には違いがあるのです。
更にどちらも相手や対象を愛おしく思う事を意味する言葉ですが、ニュアンスには相違点があるのでそこを踏まえれば上手に使い分けが出来ます。
ちなみに可愛いは、単純に心が引かれる気持ちを意味する言葉です。
対する可憐は、心が引かれつつ守ってあげたいという気持ちも含んでいます。