この記事では、「記録」と「記載」の違いを分かりやすく説明していきます。
「記録」とは?
物事を文章や写真、映像、音などのような形で、後で誰かがチェック可能な状態で保存することを意味する言葉です。
また、「記録」という言葉は、競技や興業など、数値として表現された成績や結果のことも指します。
基本的に、「記録」の対象は、文字や数値などのようなアナログデータだけに限らず、映像や音声など、さまざまなデジタルデータも含むと言えるでしょう。
「記載」とは?
単に記録するのみならず、文書や書物などの媒体に、その記録を掲載し、閲覧可能な状態で保存することを意味する言葉です。
また、「記載」という言葉の対象は、基本的に文字や数値などに代表されるような、アナログのデータだと言えるでしょう。
「記録」と「記載」の違い
「記録」と「記載」の違いを、分かりやすく解説します。
「記録」と「記載」の違いとしては、記録する目的や対象が異なることが挙げられます。
「記録」は、その物事が起きた後に、確認するためや、成績や結果を示すということを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「記載」は、他人に読ませるためや、公表するという目的を表現する際に使用する言葉です。
その中で、記録する対象は、文字や数値だけでなく、映像や音声などもあり、記載する対象は、あくまで、文字や数値だけであることが多いという点でも、違いがあると考えられます。
「記録」の例文
・『彼女は幼い子供たちの成長過程を、記録することにした』
・『彼は陸上で世界記録を更新した』
「記載」の例文
・『この文章に記載されている内容には、誤りが多くある』
・『記載された住所に赴いたが、そこには彼の姿はなかった』
まとめ
「記録」と「記載」は、どちらも「書く」というニュアンスをもつ言葉ですが、使用されるシーンに違いがあります。
「記録」は、事実や出来事を書き残すことを表現する言葉です。
その一方で、「記載」とは、書類や文書などに詳しく書き記すことを表現する言葉だと言えるでしょう。