この記事では、「とりわけ」と「別段」の違いを分かりやすく説明していきます。
「とりわけ」とは?
沢山存在するものや事象の中から、際立ったものに注目することを意味する言葉です。
また、「とりわけ」という言葉は、自分の好みや感じたことを表現する際に使用されます。
「別段」とは?
並のものとは異なることを意味する言葉です。
また、「別段」という言葉は、基本的に、後に否定のニュアンスの言葉が続くことが多く、「別段?ない」という形で使用されることがあると言えるでしょう。
「とりわけ」と「別段」の違い
「とりわけ」と「別段」の違いを、分かりやすく解説します。
「とりわけ」と「別段」は、似たような意味をもつ副詞を意味する言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「とりわけ」は、数多くあるものの中から、自分が着目するものを、ピックアップすることを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「別段」は、人に真似できないほど際立った様子を表現する際に使用する言葉です。
このように、「とりわけ」は、特定のものを取り上げるという意味で使用しますが、「別段」は、否定的な意味や感嘆的な意味をもつと言えるでしょう。
「とりわけ」の例文
・『筋トレするにあたって、とりわけ、このポイントを重視すると良いでしょう』
・『とりわけ今回気になったことは、彼女が常に怯えているように見えたことだ』
「別段」の例文
・『彼が成果を挙げることに対しては、別段驚くことではない。彼は昔から優秀だもんね』
・『彼女は要領が良いので、別段努力しなくとも、好成績を挙げられる』
まとめ
「とりわけ」は、たくさん存在するものの中から、際立ったものをピックアップすることを表現する言葉です。
自分の好きなものや感じたことを示します。
その一方で、「別段」は、並のものとは異なるというニュアンスを強調する言葉です。
主に、否定の文で使用されることが多いと言えるでしょう。