この記事では、「どうせ」と「せっかく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「どうせ」とは?
とある事象に対し、否定的な振る舞いや推測を意味する言葉です。
「どうせ」という言葉は、本当は実施したいと思わないことや、仕様がなく実施したというニュアンスで使用すると考えられます。
また、「どうせ」は、やりたい訳では無いものの、実施しなければならないという意味をもつこともあるでしょう。
「せっかく」とは?
とある事象に対し、肯定的に期待やポジティブな振る舞いを意味する言葉です。
「せっかく」という言葉は、他者の願いや頼みを断る際にも使用することがあります。
また、「せっかく」は、他者からの気持ちに感謝の気持ちを持ちながらも、お断りするという意味でも使用する言葉だと言えるでしょう。
「どうせ」と「せっかく」の違い
「どうせ」と「せっかく」の違いを、分かりやすく解説します。
「どうせ」と「せっかく」は、似たような意味をもつ言葉ですが、ニュアンスや使用されるシーンが異なります。
「どうせ」は、特に期待感がないことを表現する際に使用する言葉です。
基本的に、否定のニュアンスを示します。
その一方で、「せっかく」は、チャンスがあることを表現する際に使用する言葉です。
その気持が無駄にならないようにするというニュアンスを含みます。
また、「どうせ」は、諦めの気持ちや不信感を意味するのに対し、「せっかく」は、ネガティブなニュアンスではなく、感謝や惜しむ気持ちなどを意味するという点で異なると言えるでしょう。
「どうせ」の例文
・『どうせ、彼女は自分の意思に基づいて行動するので、これ以上何かを言っても仕方ない』
・『今になって学歴の無さに苦労している。どうせなら、学生時代にもっと勉強しておけばよかった』
「せっかく」の例文
・『彼女はせっかく遠距離恋愛中の彼氏の元に訪れたものの、彼は風邪を引いていた』
・『せっかくの機会ですが、今回は辞退いたします』
まとめ
「どうせ」は、どのように振る舞ったことで、現実は変わらないという、一種の諦めを表現する言葉です。
基本的に、否定的なニュアンスを含むと考えられます。
その一方で、「せっかく」は、貴重な機会であることを表現する言葉です。
以前に話したことが、無意味になものにならないよう、大事にすべく、後に続く文を繋げる言葉だと言えるでしょう。