この記事では、「例」と「事例」の違いを分かりやすく説明していきます。
「例」とは?
一般的な規則や法則、原理や理論などを説明する際に、それを具体的に示すために用いられる言葉です。
「例」という言葉は、その規則や法則などに当てはまるものであれば、どれでもよいという印象があります。
「事例」とは?
実際に起こった事実や出来事を、前例や参考として示すために用いられる言葉です。
また、「事例」という言葉は、その事実や出来事が、特定の条件やシチュエーションにおいて起こったものであるという意味をもちます。
「例」と「事例」の違い
「例」と「事例」の違いを、分かりやすく解説します。
「例」と「事例」という言葉は、共に「同じ種類のものや事柄の中から一つを取り出して示すこと」を表しますが、ニュアンスや使い方には違いがあります。
「例」は、一般的な事柄や規則を説明するために用いる具体的な事実や状況のことです。
その一方で、「事例」は、前例となる事実や、特定の分野やテーマに関連する実際に起こった出来事のことだと言えるでしょう。
「例」の例文
・『彼女はどんな事柄でも、例を挙げて説明してくれるので、それが非常に分かりやすく、理解につながりやすい』
・『さまざまな例文を暗記することによって、英語力は飛躍的に向上すると言われている』
「事例」の例文
・『今回の病気は、これまでに事例として報告されていないものなので、医者たちは内心焦りの気持ちを抑えられなかった』
・『裁判はこれまでの事例に基づいて、判断されるケースが非常に多いので、今回の判決は、悪しき前例になりそうだ』
まとめ
「例」は、一般的な規則や法則などを説明するときに使う言葉で、どれでもよいというニュアンスがあります。
その一方で、「事例」は、実際に起こった事実や出来事を参考として示すときに使う言葉で、特定の条件や状況において起こったというニュアンスがあると言えるでしょう。
