「憂鬱」と「鬱屈」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「憂鬱」と「鬱屈」の違いとは?言い換え

この記事では、「憂鬱」「鬱屈」の違いを分かりやすく説明していきます。

「憂鬱」とは?

「憂鬱」は、「ゆううつ」と読むのが正しい読み方です。

漢字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、物思いに沈むや心配する、思い悩むという意味を持つ「憂」の漢字に、気分が晴れないという意味がある「鬱」の漢字を合体させる事で完成した言葉となっています。

以上の事から「憂鬱」は、気持ちが塞いでしまって晴れない事や、草木が暗くなる程に茂る事を示すのです。

「鬱屈」とは?

「鬱屈」は、「うっくつ」と読むのが正解な読み方となっています。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、気分が晴れ晴れとはしないとか塞ぐという意味を有する「鬱」の漢字に、くじけるやかがむ、折れ曲がる等といった意味の「屈」の漢字を付け足す事で成立した言葉です。

だからこそ「鬱屈」は、心が塞いで気分が晴れない事を表します。

「憂鬱」と「鬱屈」の違い

「憂鬱」「鬱屈」の違いを、分かりやすく解説します。

2つの言葉を並べた上で比較を行ってみると、憂と屈という漢字の違いが存在する事に直ぐに気付けるものです。

所が鬱の漢字は共通している上に、どちらも気分が晴れないという同じ意味を所有しています。

なので同じ意味を表現する言葉として使う事が出来ますが、比べてみると憂鬱の方が使用頻度が高い言葉です。

故に迷ったら鬱屈より憂鬱を選択した方が、相手にも意味が通じ易いという面はあります。

更に憂鬱には、暗くなる程に草木が茂る、という意味がありますが、鬱屈にはその様な意味はありません。

「憂鬱」の例文

・『雨の日が続くとどうしても気分が憂鬱になります』
・『訳もなく憂鬱な気分になったので気分転換に散歩に出掛けました』

「鬱屈」の例文

・『この作品は主人公の鬱屈とした心情が上手に描かれています』
・『彼はなかなか世間には認めれず、鬱屈とした日々を長く過ごしたそうです』

まとめ

2つの言葉には同じ「鬱」の漢字が使用されている上に、どちらも気持ちが晴れ晴れしない、という同じ意味を指し示す事が出来ます。

ですが「憂鬱」の方が使われる頻度が高い分だけ多くの人に認知されているので、迷ったら「鬱屈」よりも、「憂鬱」の方を用いた方が意味が通じ易いです。

加えて「憂鬱」には、草木が暗くなる位に茂るという意味もあります。