「拙い」と「稚拙」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「拙い」と「稚拙」の違いとは?言い換え

この記事では、「拙い」「稚拙」の違いを分かりやすく説明していきます。

「拙い」とは?

拙いとは、巧みではなく下手であることや能力が劣っていることなどをいいます。

「拙い文章」といったりします。

この場合、読みにくかったり分かりにくかったりする文章を指しますが、謙遜する意味で用いられることもあります。

「拙い演奏」といった場合には、演奏があまり上手ではないという意味になります。

「稚拙」とは?

稚拙とは、幼稚で未熟なことやその様子のことをいいます。

他人を批判する時にも用いられますし、自分のことを謙遜する場合にも用いられます。

稚拙は未熟で拙いことを表しています。

完成度が低い文章のことを「稚拙な文章」といったりもします。

「拙い」と「稚拙」の違い

稚拙には未熟で拙いという意味があるので、拙いと稚拙は意味に大きな違いはありません。

拙いは能力が劣っていることや下手なことを表しています。

稚拙はそれに加えて、未熟というニュアンスが含まれます。

ただし、拙いにも下手だったり能力が劣っているという意味から未熟というニュアンスは含まれており、稚拙の方がより未熟というニュアンスが強いです。

「拙い」の例文

・『日本に来たばかりの頃は拙い日本語でしたが、今では上達してすっかり周りに溶け込んでいます』
・『拙い演奏で恐縮ですが、皆様に楽しんでいただければ幸いです』
・『彼の言葉は拙いながらも心に響くものでした』

「稚拙」の例文

・『あなたの提案は稚拙で、十分に検討したとは思えません』
・『稚拙な英語力を何とかしようと、英会話スクールに通い始めました』
・『表現は稚拙ながら本質を捉えていると思います』

まとめ

稚拙は未熟で拙いことをいいます。

そのため拙いと稚拙は意味に大きな違いはありませんが、稚拙には未熟であるといったニュアンスが含まれます。

拙いにも未熟というニュアンスはありますが、稚拙の方がより未熟というニュアンスが強いです。