この記事では、「預かる」と「授かる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「預かる」とは?
人が持っている貴重品を受け取り、盗まれないよう安全に保管することを「預かる」【あずかる】といいます。
物だけではなく、容疑をかけられた者を一時的に見張り、脱走しないようにするのです。
主に、客に頼まれて店側が鞄や財布が紛失しないようにしたり、用事で出かける友人の子供、ペットを一時的に面倒見る行為を意味します。
使い方としては、「骨董品を預かる」と相手から受け取った物を大事に保管するのです。
「授かる」とは?
いくらお金を注ぎ込んでも簡単にできないものを得たことを「授かる」【さずかる】といいます。
例えば、幸せと感じるなら「幸福を授かる」と言えるのです。
また、「100年の秘伝を授かる」と自分がいかに貴重なものを受け入れて、これからも伝えるために行動するか伝えます。
いい意味で使われていますが、「自慢できない性質を授かる」と悪いものを受け継いだといった場面で使う言葉です。
「預かる」と「授かる」の違い
ここでは「預かる」と「授かる」の違いを、分かりやすく解説します。
頼まれたとき物品を受け取り、安全に保管する行為を「預かる」といいます。
また、事故や事件が起きたとき、一時的に人を安心できる場所に移動させて待機させる状況でも使うわけです。
もう一方の「授かる」は幸福や秘伝、子供といった良いものを手にでき、嬉しい気持ちを伝えられます。
お金では買えないものを指しますが、「預かる」は人の身柄や貴重な物を安全な場所に置くという意味で使われている言葉です。
「預かる」の例文
・『郵便局では定形外郵便を預かるのが仕事で、宛先へ届ける』
・『客の大切な貴重品を預かる受付は常に緊張する仕事だ』
「授かる」の例文
・『災いが多い人生にやっと安心できる幸福を授かる』
・『江戸時代から守られてきた秘伝を姉は努力して授かる』
まとめ
大事な物を人から受け取って保管するか、自分にとって嬉しいと感じることが舞い込んでくるかに違いがあります。
どのような状況で使うか学んでみるといいでしょう。