この記事では、「ましてや」と「まして」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ましてや」とは?
ましてやは「増してや」とあらわせます。
もともとは「増える」という漢字が使われていたことから、その前の言葉に「強調」を付け加えたい時に用いられています。
「言うまでもなく」「当然〜しない」という意味があり「言うまでもなく〜できないのは当たり前だ」というニュアンスがあります。
ある事柄について否定的な意見を述べたい時に使われています。
語気を強めたい時、はっきり主張したい時のフレーズといえるでしょう。
「まして」とは?
ましては「況して」または「増して」と表現できます。
「言うまでもない、さらにその上」という解釈がある言葉です。
「それにもまして」というと、程度がひどいことを述べる言い方になります。
「Aということがあった。それにもましてBも起こった」というと、Aに加えてBという悲惨な出来事が起こったという解釈になります。
後半にくる文を強める働きがあり、こちらも否定的なことを述べたい時に使われています。
「ましてや」と「まして」の違い
「ましてや」と「まして」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらもある物事を強調したい時、重ねて悪いことを述べたい時に用いられています。
とくに「ましてや」は「AましてやB」というと「Aで出来ないのなら、なおのことBは出来ない」と否定したい時に使います。
「まして」も同じ否定の意味がありますが「〜まして」は過去の事実を述べる時にも使われています。
言葉の差を覚えておきましょう。
「ましてや」の例文
・『寒いのでアイスは食べたくない。ましてやかき氷はもってのほかだ』
・『優等生のあの子ができないなら、ましてや私もできない』
「まして」の例文
・『江戸時代は大規模な火災が起き、それにもまして富士山が噴火した』
・『少々体調を崩しまして、会社をお休みしていました』
まとめ
「ましてや」と「まして」の違いを解説しました。
言葉の差を正しく学んで、表現力を上げていきましょう。