この記事では、「分野」と「業界」の違いを分かりやすく説明していきます。
「分野」とは?
「分野」とは物事を分けた中の一つの領域です。
いわゆるジャンルを指す言葉であり、元の物事が同じであっても分け方は複数あります。
料理でたとえると和食中華イタリアンというように分けることもあれば、炒め物汁物揚げ物などの作り方で分けることもあるでしょう。
それらの様式などによる分類を活動範囲という領域として扱う言葉が「分野」です。
「業界」とは?
「業界」とは同じ業種を取り扱う人達によって作られる社会です。
産業でも商業でも何らかの事業をしていれば必然的に誰かと関わる必要がありますし、同じ事業を取り扱う人もいます。
そういった事業によって繋がりがある人達によって構成されたコミュニティが「業界」です。
コミュニティとは言っても同じ事業に関わりを持っているというだけで、所属していれば仲間と言うわけでもありません。
「分野」と「業界」の違い
「分野」と「業界」の違いを、分かりやすく解説します。
物事をジャンル分けした活動範囲が「分野」で、同じ物事に関わる人達によって作られる社会が「業界」です。
「分野」は学問や事業産業などの概念的な範囲を分割したものであり、「業界」はその分割された「分野」の中で活動している人達によるコミュニティを指します。
「分野」の例文
・『社会学の中でも社会システムの分野を専門にしている』
・『体の病気に関する分野は学んだが心の病気に関する分野は詳しくない』
「業界」の例文
・『この業界で生きていくためには人間関係が重要だ』
・『この教授は数学者の業界では名の知れた人らしい』
まとめ
物事をジャンル分けしたものが「分野」であり、その中で活動している人達によって作られている社会が「業界」になります。
業界は分野全体に広がっていることが多いので同じような使われ方をする時もありますが、「分野」は何を扱っているかというジャンルや分類であり、「業界」はそれに関わる人達によるコミュニティだと考えると違いが覚えやすいでしょう。
