この記事では、「命」と「魂」の違いを分かりやすく説明していきます。
「命」とは?
命は「いのち」と読みます。
生き物として、この世に誕生した瞬間からあるものです。
例えば80歳の方は生まれてから今まで、80年も命を繋いで生きてきたといえます。
動物や昆虫が生きている限り、持っているものを表現しています。
このほか「命」は「大切な物」の例えとして使われます。
失くしてはいけないもの、携えるべきものです。
「魂」とは?
魂は「たましい」と読みます。
魂は私たちの体の中に眠っている情熱、精気をいいます。
メラメラと燃えている炎のようなものが「魂」といえるでしょう。
また亡くなった方の思いをあらわす時も「魂」は使われます。
この世にその人がいなくても、後世の人たちに語り継がれていくもの、愛情が魂といえるでしょう。
「命」と「魂」の違い
「命」と「魂」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらもひと文字の漢字で、中身もそっくりなため使い分けが難しいです。
「命」は「赤ちゃんの命」や「祖父の命」のように、それぞれの人が生きている間に持っているハート、寿命をいいます。
一方で「魂」は「魂をこめる」や「魂のライブ」「魂の泳ぎ」というように「本気で取り組むこと」の例えに使われています。
まるでその人の霊魂が見えるように、情熱的なこと、真剣に取り組んでいる思いをあらわします。
ただ命も「命のような存在だ」や「命取りの出来事だ」というように、寿命以外の比喩で使われることも。
色々な文を読んで、ニュアンスの差を学んでいきましょう。
「命」の例文
・『震災時に生まれた赤ちゃんは、私達にとって大切な命です』
・『職人は道具が命だと、うちの父が言っていました』
「魂」の例文
・『大和魂でがんばろうと、サッカーのコーチが言いました』
・『その人の魂は、後輩たちに受け継がれています』
まとめ
「命」と「魂」の違いを解説しました。
気になる表現の差を学んで、日常会話に役立ててください。