「心得」と「心構え」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「心得」と「心構え」の違いとは?言い換え

この記事では、「心得」「心構え」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「心得」とは?

物事についてしっかり把握していることを「心得」【こころえ】といいます。

例えば、使えるお金には限りがあると理解して行動するのです。

使い方としては、「目上の人への礼儀を心得ている」と自分がいかに相手の年齢を考えた対応ができるか伝えられます。

また、企画の内容については「彼女がしっかり心得ている」と説明できるほど把握していると伝えられるのです。

「心構え」とは?

これから行う行為に対しての心掛けを「心構え」【こころがまえ】といいます。

例えば、舞台に立つときは緊張して、台詞を噛まないよう心を落ち着かせるのも準備の一つになるのです。

また、1度しかない大事な試験に挑む前に覚悟を決めて挑む気持ちはまさに「大事な心構え」と言えます。

このように、物事にうまく対応するため前もって行っておく準備を指すのです。

「心得」と「心構え」の違い

ここでは「心得」「心構え」の違いを、分かりやすく解説します。

自分なりに礼儀や限界をしっかり把握しているという意味で使われているのが「心得」です。

「茶道の礼儀は心得ている」と事前に勉強しているので、作法や意味について知っていると伝えられます。

もう一方の「心構え」は問題が起きても辛くて落ち込んだり、動揺しないよう気持ちを正常に保つために構えておくという意味で使う言葉です。

「心得」の例文

・『書道の心得を持つことで集中して取り組めるようになる』
・『どの程度の知識があるか事前に把握しておくのが心得だ』

「心構え」の例文

・『愛する人が重い病気になっても動揺しないよう心構えする』
・『子供に教育を学ばせるため保育士としての心構えを持つ』

まとめ

「心」を使っていますが、「得」「構え」に違いが見られます。

この漢字の意味を知る工夫して、どのように使い分けるといいか学んでみるといいでしょう。