「無くなる」と「消える」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「無くなる」と「消える」の違いとは?言い換え

この記事では、「無くなる」「消える」の違いを分かりやすく説明していきます。

「無くなる」とは?

無くなるは、「なくなる」と読むのが正解な言葉です。

文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、「存在しない」「〜しない」といった意味を持っている「無」の漢字に、「くなる」という平仮名を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ「無くなる」は、今まであったものが無い状態になるとか、盗まれたりして見当たらなくなる、使用したり減ったりして尽きる等の意味を表すのです。

「消える」とは?

消えるは、「きえる」と読むべき言葉となっています。

文字で記されたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、「きえる」「滅びる」「無くす」という意味を有する「消」の漢字に、平仮名の「える」と加える事で完成した言葉です。

以上の事から「消える」は、姿や形が見えない状態になるとか、燃えていた火が絶えてしまうといった意味を示します。

「無くなる」と「消える」の違い

「無くなる」「消える」の違いを、分かりやすく解説します。

無くなると消えるの文字表記を並べて比べてみると、無くなと消えという文字の違いがある事に気付けるものです。

逆に言えば最後のるの平仮名だけは共通している上に、表現する意味にも似ている部分があります。

とはいえニュアンスには違いがあり、無くなるは、持っていたものが持っていない状態になるや使ったりして尽きる、といった意味を表す言葉です。

もう一方の消えるは、形とか姿が見えなくなるや燃えていた状態の火が絶える事といった意味を示します。

「無くなる」の例文

・『星が無くなるまで夜空を眺めていました』
・『ショックを受けた彼はガソリンが無くなるまで闇雲に車を走り続けたそうです』

「消える」の例文

・『臭いが消えるまで窓を開けておくべきです』
・『子供の頃の嫌な記憶は大人になった今も消える事はありません』

まとめ

2つの言葉には、共通する文字はあるものの、大半の文字が違っており、読み方も似ている訳ではないです。

ですが表現する意味合いには、似ている部分があるので、それぞれの言葉の意味をきちんと把握する事で上手に使い分けが出来ます。

まず無くなるは、今まであったものがない状態になるや、使用したりして尽きる事を意味するのです。

対する消えるは、姿形が見えなくなるとか、臭いや痛みが感じられない状態になる、という意味の言葉として用いられています。