程度や傾向が著しくなることを表す言葉には「助長」や「増長」があります。
この記事では、「助長」と「増長」の相違点を分かりやすく説明していきます。
「助長」とは?
「助長」とは力や助けを添えて物事を成長させたり発展させることを表す言葉です。
「助長」はこれ以外にも特定の傾向を著しくすることを表す時にも使います。
「助長」はポジティブな意味合いとして使われますが、力添えなどが不必要な場合は却って害になるという意味でも使うことが可能です。
「助長」の類義語には「促す」や「促進する」があります。
「増長」とは?
「増長」とは物事の程度が段々激しくなることや増加することを表す言葉です。
「増長」はこれ以外にも人の性格が段々と高慢になることを表す時にも使います。
「増長天」は「ぞうちょうてん」と読む言葉であり、仏教における四天王として有名です。
「増長」の類義語には「増上」があり、こちらは自分が未熟なことや思い上がっていることを表す時に使います。
「増上慢」は自分を過信しすぎてしまうことを表す言葉であり、「増長慢」と書くことが可能です。
「助長」と「増長」の違い
「助長」は力や助けによって物事を成長させたり発展させることや、傾向を著しくすることを表す言葉です。
「増長」は程度が段々と激しくなることを表す言葉であり、人の性格が高慢になるという意味でも使うことが可能です。
「助長」の例文
・『彼は色々な助長を得たことによって様々な技術を会得しました』
・『自分の人生には色々な助長があったなと今更ながら思い出しました』
「増長」の例文
・『彼は念願の生徒会長になると段々と性格が増長していき支配的になりました』
・『増長天は仏教の四天王であり、南方を守護していることで知られています』
まとめ
「助長」は手助けによって成長することを表す言葉であり、「増長」は程度が段々と激しくなることや人が思い上がることを表す言葉です。