「古い」と「古臭い」は双方とも「古」という漢字が用いられていますが、詳細な意味合いが異なるため区別して使うことが必要です。
この記事では、「古い」と「古臭い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「古い」とは?
「古い」は「ふるい」と読む言葉で、「現時点よりも昔の出来事」「以前から現時点まで続いている」を意味するほか、「古風」や「時代遅れ」という意味も含んでいます。
また、「飲食物などが新鮮な状態ではない」という意味で使用されることもあります。
「古臭い」とは?
「ふるくさい」と読む「古臭い」は、「昔」や「いにしえ」「ふるい」「古びる」などを表す「古」と、「好ましくないにおいを感じる」や「怪しい様子」といった意を示す「臭い」で構成されるフレーズです。
「いかにも古い感じ」「古くて陳腐」「時代遅れである」といった意味があります。
「古い」と「古臭い」の違い
「古い」も「古臭い」も「新しくない」という意味合いを含む点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「古い」は「昔のこと」や「以前から現時点まで続いていること」を示し、「現時点よりも前の物事」に言及する際に使用します。
また、「時代遅れ」や「飲食物などが新鮮ではない」という意味も持っています。
一方、「古臭い」は「さも古い感じがする」や「現代にそぐわない」「時代遅れ」という意味合いが強く、現時点における物事に対しても使用されます。
「古い」の例文
「古い」は「〜が古い」「古い〜」などのように使われます。
普段の生活を始めとした様々なシーンで用いられる言葉です。
・『実家に置いている古い本を整理する』
・『その作家は感覚がだいぶ古くなっている』
・『古い野菜をまとめて調理する』
「古臭い」の例文
「古臭い」は「〜が古臭い」「古臭い〜」のような使われ方をします。
ネガティブかつやや批判的な印象で使用される傾向があります。
・『そのジャケットは、色は綺麗だがデザインが古臭い』
・『そのような古臭い考えでは成長できないだろう』
まとめ
「古い」は「昔の出来事」「以前から現時点まで続いている」「時代遅れ」「飲食物などが新鮮ではない」を示し、「古臭い」は「さも古い感じがする」「時代遅れ」を示します。
「古臭い」が消極的な意味合いで使われる点も理解しておきましょう。
ぜひ参考にして、状況に合わせて使い分けてください。