この記事では、「いわば」と「すなわち」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いわば」とは?
例えて言ってみればという意味をもつ言葉です。
「いわば」という言葉は、前に述べた内容を、比喩や類推などを使用することによって、分かりやすく説明することを表現すると考えられます。
また、「いわば」を使用することによって、話し手の主観や感情が強く表れることが多いと考えられます。
「すなわち」とは?
言い換えという意味をもつ言葉です。
「すなわち」という言葉は、前に述べた内容を、同じ意味の別の言葉で表現する際に使用されると考えられます。
また、「すなわち」を使用することによって、話し手の客観性や説得力が強く表れることが多いと考えられます。
「いわば」と「すなわち」の違い
「いわば」と「すなわち」の違いを、分かりやすく解説します。
「いわば」と「すなわち」は、共に、前の文や語句を別の言葉で言い換える際に使用する接続詞を意味する言葉ですが、使用される場面や微妙なニュアンスの違いがあります。
「いわば」は、例えて言ってみればという意味で、比喩的な言い換えをすることを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「すなわち」は、言い換えという意味で、同じものを別の表現で言い直すことを表現する際に使用する言葉です。
このように、「いわば」は比喩的な言い換える言葉であり、「すなわち」は同義的な言い換えをする言葉だと言えるでしょう。
「いわば」の例文
・『彼はいつも皆に遠慮されている。いわば嫌われ者だ』
・『いわば、今回の仕事は、9割方彼の手柄だと言えるだろう』
「すなわち」の例文
・『彼は不誠実な人間だ。すなわち、嘘つきでもあると言えるだろう』
・『すなわち、今回の結果は、全て彼のおかげだとも言えるでしょう』
まとめ
「いわば」と「すなわち」は、共に言い換えを意味する接続詞ですが、ニュアンスや使用シーンが異なります。
「いわば」は、ある物事を例えて言ってみればということを表現する言葉です。
その一方で、「すなわち」は、ある物事を別の観点から説明したり、全く同じものであることを示したり、当然導かれる結論であることを示したりすることを表現する言葉だと言えるでしょう。