この記事では、「とか」と「や」の違いを分かりやすく説明していきます。
「とか」とは?
例を挙げる際に使用する並列助詞を意味する言葉です。
「とか」という言葉は、基本的に話し言葉でよく使用される表現で、感情を含まないフラットなニュアンスを感じられます。
また、「とか」は、引用節と同様に、名詞だけでなく、動詞や形容詞などにも接続することが可能です。
「や」とは?
「や」と同様に、例を挙げる際に使用する並列助詞を意味する言葉です。
「や」という言葉は、書き言葉でよく使われる表現で、やや硬い印象を感じられます。
また、「や」は、名詞にしか接続不可能な言葉だと言えるでしょう。
「とか」と「や」の違い
「とか」と「や」の違いを、分かりやすく解説します。
「とか」は名詞だけでなく、動詞や形容詞などにも接続可能で、「とか〜とか」の形で二回以上繰り返せることを表現する際に使用する言葉です。
話し言葉や砕けた表現によく使用され、後ろに「など」「なんか」などを付けられます。
その一方で、「や」は名詞にしか接続できず、「や〜や」の形で繰り返すことも不可能なことを表現する際に使用する言葉です。
より普通や丁寧な表現に使用され、後ろに「など」を付けることが可能ですが、「なんか」を付けることは不可能だと言えるでしょう。
「とか」の例文
・『このお店はメニューが多く、オムライスとかカレーなど、さまざまなものを食べられる』
・『旅行先では、おすすめスポットの観光とか食べ歩きとかして楽しみたい』
「や」の例文
・『このお店には、韓国料理や中華料理など、幅広い料理がある』
・『私は東北出身なので、秋田や青森など、観光地の情報はお任せください』
まとめ
「とか」と「や」という言葉は、共に、複数の事柄を並べるときに使用する接続助詞ですが、意味や使い方に違いがあります。
共に似たような使い方が可能ですが、ニュアンスや範囲が異なります。
文章を作るときには、適切な接続助詞を選ぶようにしましょう。