この記事では、「建物」と「構築物」の違いを分かりやすく説明していきます。
「建物」とは?
人が住んだり、仕事をしたり、物を納めておいたりなど、あたゆる用途のために建てられたものを意味する言葉です。
「建物」という言葉は、壁や柱や屋根などがあり、内部に空間があることによって、外気と分断されているものに対して使用すると考えられます。
「構築物」とは?
土地の上に築造された、建物以外の工作物のことを意味する言葉です。
「構築物」という言葉は、建物に附属せず、機能するものを表現する際に使用されます。
「建物」と「構築物」の違い
「建物」と「構築物」の違いを、分かりやすく解説します。
「建物」と「構築物」の違いとしては、建物に附属しているかどうかという点が挙げられます。
「建物」は、屋根や周壁などを有し、土地に定着し、人の出入りができる構造のものを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「構築物」は、土地の上に築造された建物以外の工作物のことを表現する際に使用する言葉です。
また、「建物」は、税法上の区分で「建物」「建物附属設備」「構築物」の3つに分けられるため、「構築物」は「建物」の要素の1つだと言えるでしょう。
「建物」の例文
・『この建物は40階以上あり、目的地は40階なので、部屋に行き着くまでに15分程度かかった』
・『レンガ造りの建物が並んでおり、美しいと感じました』
「構築物」の例文
・『あの構築物は、平安時代に作られたものであり、定期的にメンテナンスが実施されていることで知られます』
・『このエリアは新たに開発されており、さまざまな構築物が生み出されている』
まとめ
「建物」と「構築物」は、重なる意味や似たような意味をもつ言葉ですが、使用される場面やニュアンスの違いがあると言えます。
「建物」は、土地に定着し、人の出入りができる構造物のことを表現する言葉です。
その一方で、「構築物」は、土地に築造された建物以外の工作物のことを表現する言葉だと言えるでしょう。