「枠組み」と「仕組み」は同じようなニュアンスに思える言葉ですがどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「枠組み」と「仕組み」の違いを分かりやすく説明していきます。
「枠組み」とは?
「枠組み」とは、「物事を考えるときの骨格」を指す言葉です。
ある物事を体系的に考える際に土台として機能する概念を意味しますが必ずしも具体的な内容とは限りません。
一般的にはガチガチに固めて縛るものではなくさまざまな内容が当てはまるよう柔軟性を持たせて作りフレームとして利用されます。
例えるなら「枠組み」は建物を建てる際に事前に用意する設計図のようなものです。
設計図で全体の形や構造は定まっていても具体的な資材や建築方法までは決まっていないように「枠組み」も大まかな形を示すもので細かな部分については後から決めることになります。
「仕組み」とは?
「仕組み」とは、「物事がどのように作用して結果につながるのかを示す具体的な方法や動作」を表す言葉です。
ある目的を達成するのに必要な要素をどのように組み合わせるか、組み合わせた要素同士がどのように影響を及ぼして結果につながるのかを定義します。
例えるなら建築を完成に導くための具体的な施工方法が「仕組み」に当たります。
「枠組み」と「仕組み」の違い
「枠組み」と「仕組み」の違いを、分かりやすく解説します。
「枠組み」と「仕組み」の違いは「具体性」です。
「枠組み」はある物事が大まかにどこまでなのかを示す抽象的なものなのに対し「仕組み」は物事がどのような作用で機能し動いているのかを示すもので具体性を伴います。
「枠組み」は物事の外殻を指し「仕組み」は物事の内実を指す、という説明も成立します。
「枠組み」の例文
・『プロジェクトは枠組み作りから始まる』
・『枠組みから外れることは認められない』
「仕組み」の例文
・『どんな仕組みで動いているのか知りたい』
・『思っていたより単純な仕組みだった』
まとめ
「枠組み」と「仕組み」は全く意味合いが異なります。
混同しないようそれぞれの意味を正しく理解しておきましょう。