「業務を進める」と「業務を遂行する」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「業務を進める」と「業務を遂行する」の違いとは?言い換え

「業務を進める」「業務を遂行する」はどちらもビジネス用語として広く使われている表現ですが具体的に何が違うのでしょうか。

この記事では、「業務を進める」「業務を遂行する」の違いを分かりやすく説明していきます。

「業務を進める」とは?

「業務を進める」とは、「業務を段階的に実行し完了へと近づけていくこと」を意味する言葉です。

毎日継続して行う事業に関する仕事のことを「業務」といいます。

一般的には会社や団体で割り振られた仕事を指す言葉で、業務をこなすことで賃金を受け取るのが労働の基本的な形です。

作業を積み重ねた上で目指すべきゴールが設定されている仕事において作業をゴールへと段階的に近づけていくことを「業務を進める」と表現します。

「業務を遂行する」とは?

「業務を遂行する」とは、「業務を成し遂げること」を指す言葉です。

与えられた仕事をこなすことを意味しますが、途中経過ではなく最後までやり遂げることを指す意味でも使われます。

業務に対するやる気や熱意を強調した表現であり、渋々ながら仕事をこなす後ろ向きな姿勢ではなく前向きな気持ちで仕事を片付けていく様子を表す言い方です。

「業務を進める」と「業務を遂行する」の違い

「業務を進める」「業務を遂行する」の違いを、分かりやすく解説します。

「業務を進める」「業務を遂行する」の違いは「焦点」です。

どちらも目標に向かって仕事していく様子を表す言葉ですが「業務を進める」がゴールに向かって段階的に実行していく途中経過に焦点を当てた言い方なのに対し「業務を遂行する」は最終目標のゴールに焦点を当てた言い方です。

終わりに近づいている点は共通していますが「業務を進める」は事実を示す客観的な表現で「業務を遂行する」は仕事に対する前向きさが感じられる主体的な言い方である、という区別も成立します。

「業務を進める」の例文

・『期日に間に合うよう業務を進める』
・『計画的に業務を進める』

「業務を遂行する」の例文

・『私情を挟むことなく業務を遂行する』
・『上司の指示に従って業務を遂行する』

まとめ

「業務を進める」「業務を遂行する」は同じ物事の焦点を変えた表現です。

意味は似ていてもニュアンスが大きく違うので注意してください。