この記事では、「気分」と「感情」の違いを分かりやすく説明していきます。
「気分」とは?
「気分」は、「きぶん」と読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、「息」や「精神等の働き」といった意味を持っている「気」の漢字に、「わける」とか「別にする」といった意味の分の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ「気分」は、「不快や快の様にある程度持続するやや漠然とした心身の状態」を表すのです。
「感情」とは?
「感情」は、「かんじょう」と読むのが正しい読み方となっています。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、「かんじる」とか「心に受ける」等の意味を有する「感」の漢字に、「心の働き」や「気持ち」に、「思いやり」といった意味がある「情」の漢字を組み合わせる事で完成した言葉です。
以上の事から「感情」は、「物事に感じる事で起きる気持ち」や、「外界の刺激等によって生じる対象に対する態度とか位置付け」を示します。
「気分」と「感情」の違い
「気分」と「感情」の違いを、分かりやすく解説します。
「気分」と「感情」の漢字表記を比較すると、使用している漢字も読み方も全然違う言葉同士であると直ぐに気付けるものです。
所が表現する意味には幾分似た印象を受けるものの、意味のニュアンスには違いがあるので、それぞれの言葉の意味を把握すれば問題なく使い分けが出来ます。
まず「気分」は、「ある程度持続している少し漠然とした心身の状態」を意味するのです。
一方の「感情」は、「物事に対して起こる気持ち」という意味であり、こちらは明確に把握出来ます。
「気分」の例文
・『何だか気分が優れないので早退します』
・『新居に引っ越したので今日から気分を新たに頑張るつもりです』
「感情」の例文
・『いい大人が感情をむき出しにして暴れ回るのはみっともないと思います』
・『怒りの感情を抑えるのは容易ではありません』
まとめ
2つの言葉には共通する漢字はなく、読み方も似ている訳ではなかったりするのです。
ですが指し示す意味には似ている部分はなくはないので、混同する恐れはないとは言い切れません。
とはいえ意味合いのニュアンスには相違点があるので、互いの言葉の意味を踏まえればきちんと使い分けが出来ます。
ちなみに「気分」は、「やや漠然とした心身の状態」を意味する言葉です。
対する「感情」は、「物事に感じる事により起こる気持ち」という意味であり、「気分」よりも明確な心の動き等を示します。