この記事では、「発達障害」と「知的障害」の違いを分かりやすく説明していきます。
「発達障害」とは?
「発達障害」(はったつしょうがい)とは、「言語・情動・行動制御・対人関係などの発達に関する障害の総称」を意味している精神医学の概念です。
「発達障害」は「ことば・感情・動作・コミュニケーションなどに関する発達関連の障害のすべてを含む概念」ですが、「知的障害を伴わないケース」もあります。
「自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群含む)・広汎性発達障害」と呼ばれることもあります。
その場合の「発達障害」は「言葉の遅れ・対人関係やコミュニケーションの障害・こだわり行動・感覚過敏」に焦点が当てられています。
「知的障害」とは?
「知的障害」(ちてきしょうがい)とは、「平均よりもIQ(知能指数)が大幅に低いために、日常生活・学校や社会での生活に支障を来す知的機能の障害」を意味している精神医学・社会福祉の概念です。
「知的障害」は、「読み書き・計算・金銭管理などの基本的な勉強や知的作業に関する能力が大きく劣っていて、日常生活・学校生活・職業活動に困難があるもの」を指してます。
「知的障害」の目安として、「田中ビネー式知能検査」などで「IQが75〜70以下」が挙げられています。
「発達障害」と「知的障害」の違い
「発達障害」と「知的障害」の意味の違いを、分かりやすく解説します。
「発達障害」と「知的障害」の大きな違いは、「発達障害」には「知的障害を伴うもの」もあるが「アスペルガー障害・高機能自閉症のように知的障害を伴わないもの」も多くあるということです。
「知的障害」の診断基準は、「IQが75〜70以下の知的機能の低さ+その低さによる生活や仕事・勉学の困難」にあります。
「発達障害」のほうは、「知的能力やIQは正常(平均以上)でも対人関係・コミュニケ―ションの障害やこだわり行動があるケースが多い」という違いを指摘することができます。
「発達障害」の例文
・『発達障害にはADHDやアスペルガー症候群も含まれていていろいろな種類があります』
・『発達障害の診断基準が整理されて新たな障害も増えたことから、発達障害の診断を受ける人は増えました』
「知的障害」の例文
・『軽度の知的障害がある人が通常学級に通うべきか特殊学級に通うべきかは難しい選択になります』
・『知的障害は深刻なものになると言語機能が遅滞するので、他者とのコミュニケーションが極めて困難になってしまいます』
まとめ
この記事では、「発達障害」と「知的障害」の意味の違いを詳しく解説しましたがいかがでしたか「発達障害」と「知的障害」の意味の違いや例文を知りたいときはチェックしてください。
